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8時10分に電車が来て満員の車両に乗り込む。
夏も冬も暑い車内で色んな人の汗や匂いを感じるこの空間はまさに地獄だ。
20分ほど揺られると会社に到着。
既に一仕事を終えた気分のため、会社に着く頃には一日のやる気が失われている。
しかし、それでも用意された自分の場所へ向かう。それが当たり前なのだと言い聞かせて。
デスクワークのため、やる気がなくてもあまり目立たないのが、少し救いだ。
カタカタとパソコンを打っているフリをしていれば、なんとなく仕事をしているように見える。
もちろん何もしていないわけではないのだが、やる気がある時を100とすると、今の状況は20か30程度しか力が出ていない。
そんなことはもちろん表には出さないけれど、確実にやる気はない。
そして、いつの間にかお昼がきて、休憩が終わり仕事を再開して夕方には帰る。
朝来た道をそのまま戻って行く。
ただ、
ひたすらに
その繰り返し。
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