5人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな事言わないでよ~」
私はあまりにもショックで机に伏せてしまった。
「ああ…もう、ごめんてば…」
でも内心はちーちゃんの言うとおりだと思う。同じく陸上部だった彼と私はそれをきっかけに付き合い始めただけ。
別にお互いのことを知って惹きあったわけじゃなかった。
「…で?」
私が頭を抱えて悩んでいるとき隣から問いかけられた。
「…へ?」
「別れんの?」
「…そりゃあ…別れたい」
これから付き合い続けてもお互い気まずいし、辛いだけ…。
「…じゃあ、今日の内に言っといた方がいいね」
「…今日?」
私は伏せていた頭をあげちーちゃんを見る。
「そ、いつまでもくらいことひきづっちやまずいでしょ?それにジメジメした空気がこっちにも移る」
最初は意外にも良いこと言うなあ~とか思ったのに、最後の最後にそんな事言われたら力抜けるよ…
…結局放課後の部活に彼を呼び出し、話すことにした。
最初のコメントを投稿しよう!