何事も最初が肝心

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その後は篠原さんとたわいもない会話をしながら教室に戻った。 「三ツ木くんてなんか咄嗟の動きが小動物みたいだね」 「そう?」 「うん、見える。さっきの動きとか」 「じゃあ何の動物に見えるの?」 「そうだね、うーーん……」 手をアゴにあてて考える篠原さん 「ネズミかな…」 「え?」 え?ネズミってあの灰色で尻尾が長い?ピカチ●ウのもとの動物の? 「ううううそだよ、うそ。だからそこまで気を落とさないで!」 硬直した俺の体を揺すりながら呼びかける篠原さん 「う、うそならいいんだよ。ハハハ……はぁ……」 「その…ごめんね」
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