0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
あれ?
何してたんだっけ?
あ…そうだ…
さっきまでの記憶が蘇ってきた。
死ななかったんだ…私…
生きててよかった。
上を見上げた。
薄暗い雲が見えた。
その先に微かな土が見えた気がした。
もしかして…
屋上から屋上に落ちたのかな…
[ここは…?]
転入生の声が聞こえた。
「やっと気が付いたんだね。ここは地獄の学校の屋上。」
[えっ…やっぱり…]
「なーんだ。知ってたなら聞く必要ないじゃん。」
[ふっ。ってか、ここで何をする気?]
「別にー。偶然、地獄の穴に落ちてしまったみたい。」
[はぁ?どーゆーこと?]
「そんなにキレることないんじゃない?」
[だったら、天国もあるの?]
「うん。運が良ければ、天国に落ちてた。ってこと。」
[天国も良いけど…過去に戻りたい。]
「そんなこと言われても…じゃあ、もう一回あの時みたいに殺してあげる?」
[えっ…]
「どうするかは、歩ちゃん次第だよ。さぁどうする…?」
転入生が歩に聞きながら近寄ってきた…
ナイフを持って…
「さぁ早く…早くしないと…」
[え…そんな…]
「あのさ…」
[なに?あっ…えっ…
転入生は歩にナイフを突き刺した。
あの時と同じように。
歩は突き倒された。
屋上から落ちて見えなくなった。
落ちていくのを眺めていた。
転入生は屋上は屋上の機械室に入っていった。
しばらく出てこなかった。
最初のコメントを投稿しよう!