~第二章~

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あれ? 何してたんだっけ? あ…そうだ… さっきまでの記憶が蘇ってきた。 死ななかったんだ…私… 生きててよかった。 上を見上げた。 薄暗い雲が見えた。 その先に微かな土が見えた気がした。 もしかして… 屋上から屋上に落ちたのかな… [ここは…?] 転入生の声が聞こえた。 「やっと気が付いたんだね。ここは地獄の学校の屋上。」 [えっ…やっぱり…] 「なーんだ。知ってたなら聞く必要ないじゃん。」 [ふっ。ってか、ここで何をする気?] 「別にー。偶然、地獄の穴に落ちてしまったみたい。」 [はぁ?どーゆーこと?] 「そんなにキレることないんじゃない?」 [だったら、天国もあるの?] 「うん。運が良ければ、天国に落ちてた。ってこと。」 [天国も良いけど…過去に戻りたい。] 「そんなこと言われても…じゃあ、もう一回あの時みたいに殺してあげる?」 [えっ…] 「どうするかは、歩ちゃん次第だよ。さぁどうする…?」 転入生が歩に聞きながら近寄ってきた… ナイフを持って… 「さぁ早く…早くしないと…」 [え…そんな…] 「あのさ…」 [なに?あっ…えっ… 転入生は歩にナイフを突き刺した。 あの時と同じように。 歩は突き倒された。 屋上から落ちて見えなくなった。 落ちていくのを眺めていた。 転入生は屋上は屋上の機械室に入っていった。 しばらく出てこなかった。
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