彼女は僕の物

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      day 2 彼女は僕の席にやって来て言った。 「あなた、ずっとノート書いてなかったでしょ?」 そう言った彼女の手には、ノートが握られていた。 「うん、君をずっと見てたから…」 彼女は笑ってノートを開き、僕に差し出した。 僕と彼女は隣り合い、ノートを写した。 ノートを写し終わったとき、彼女は僕に言った。 「私が必要?私が消えたら、悲しい?」 一体彼女は、何を聞いているのだろう。 何故、こんなことを聞くのだろう。 「君は消えないよ…だって僕と一緒にいるじゃないか…」 「そう。私はあなたと一緒にいるもの…消えたりしないわよね?」 笑顔がまぶしかった。僕にこんな笑顔を見せた人は初めてだった。
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