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「優衣、ごめん。マジで…ごめん」
勝手な勘違いと、泣かせてしまったこと、言いづらいことを無理やり言わせる形になってしまったこと。
そして…約束したインターハイに連れていけなかったこと。
知らなかった兄弟の話を聞いても、不思議と優衣に対する怒りは生まれてこない。
「ううん、私の方こそごめん」
涙を拭って俺を見上げた優衣と、顔を見合わせて笑った。
「足は大丈夫なの?」
優衣にギブスを巻かれた足を指差された。
「あぁ、心配するほどでもねぇし」
試合後のミーティングの後、監督に病院に連れていってもらった。
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