鍋パーティー

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鍋パーティー

. 「大樹、まだ?」 「……まだ、沸騰していないから。」 「あと何分?」 「腹ペコの子供か、雅兄は。」 このスタイリッシュな家具に囲まれた部屋に、違和感を放ちまくる炬燵に入って、煮続ける鍋を睨んでいるのは雅人さん。 その向かいで瑠里ちゃんとメールをしている私。 そして間にいる鍋番長は、料理上手な大樹。 今日は雅人さんが突然、鍋の材料を持って家にやってきた。 「麻子が友達と外食する日だから、鍋パーティーでもしようぜ!!」と意気込みながら土鍋まで持参して。 「ぐつぐつしてるよー。」 「あ、本当だ。ほら皿貸して。」 雅人さんが意気揚々と渡したお皿を受け取り、綺麗に鍋の具材を盛り付けていく。 そしてそのお皿は、何故か私の元へとやってきた。 「ふぇ?」 「ほら、温かいうちに食べろよ?」 「……ありがとう。」 .
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