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「可愛いね……。」
琴羽に顔を近づけて、その寝顔を愛おしそうに見つめる紗智。
こんなに可愛い愛娘と、愛すべき奥さんに恵まれた自分は、幸せ者以外の何者でもない。
「なあ……紗智。」
「ん?」
琴羽の頭を撫でながら、俺の呼びかけに応えてくれる。
「俺、お前と一緒になれて本当に良かった。」
「へっ?」
「こうやって、お前と琴と一緒にいると……どんなことでも乗り越えられる気がする。」
それは紗智を喜ばせるためでも、気を引くための言葉でもない。
心の底からそう思うから。
紗智と琴羽を大きく抱きしめて、俺の胸に溢れ出したのは「幸せ」な温もり。
俺が幸せな気持ちを伝えると、紗智はいつも嬉しそうに微笑んでくれる。
こんな俺らだから、きっとこれからも変わらずに居られると思うんだ。
いつか、琴羽が大きくなったら、絶対に呆れられること間違いない、そんな甘い生活が、これからもずっと続いていく。
この幸せは何度伝えても、伝えきることなんてない想い。
それでも、繰り返し伝えてしまうのは、俺だけに見せる、その笑顔が見たいから…。
紗智と琴羽と過ごす、幸せな日常の1ページ。
それを輝かせてくれるのは、いつだってふたりの大切な家族の存在。
紗智、琴羽。
これからもずっと愛しているよ。
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