abnormal fighters are born.

11/18
前へ
/21ページ
次へ
「ハハッ、すまなかったな。いきなりあんな光景を見しちまってよ」 悪魔は冷や汗を垂らしながら、勝に語りかける。 勝はもとの状態に戻ってはいたが、思考回路は止まったままだった。 「聴こえてないな…。まぁいい。話は続ける」 何の返答もない勝をよそに、悪魔は語りを続けた。 「今回のゲーム、それは"King of the Match"王者決定戦だ。それで今回お前に力を与える。体の何処に力を宿らしてほしい?」 悪魔は不気味な笑みを浮かべながら、勝に問い掛ける。 勝は戸惑いながらも、右手の指を示した。 「指?指なんかで良いのか?」 「…」 勝は笑う悪魔を無視して、黙って頷いた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加