2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハハッ、すまなかったな。いきなりあんな光景を見しちまってよ」
悪魔は冷や汗を垂らしながら、勝に語りかける。
勝はもとの状態に戻ってはいたが、思考回路は止まったままだった。
「聴こえてないな…。まぁいい。話は続ける」
何の返答もない勝をよそに、悪魔は語りを続けた。
「今回のゲーム、それは"King of the Match"王者決定戦だ。それで今回お前に力を与える。体の何処に力を宿らしてほしい?」
悪魔は不気味な笑みを浮かべながら、勝に問い掛ける。
勝は戸惑いながらも、右手の指を示した。
「指?指なんかで良いのか?」
「…」
勝は笑う悪魔を無視して、黙って頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!