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「えーと…雨宮 勝だな?その阿保面間違いない。どう、今の似てた?」
テレビに映ったのは、頭から角が二本と、牙がびっしり生えた悪魔だった。
悪魔は甲高い笑いをあげながら、少年を馬鹿にする。
少年は呆然として、違うチャネルに変えようとした。
「無駄だよ。そんなっ、こっ、としても」
チャネルを変えても悪魔は映る。
勝は夢を見ていると思い、自分の皮を摘んだ。
痛みは少しあったため、夢という非現実的な方向に逃げるのを諦めた。
「案外諦めるの早いな~。今回の賭けは俺っちの負けかもな…。っと、そんなことはどうでもいい!お前、俺っちと悪魔の契約をしようぜ!」
また甲高い声をあげながら、悪魔は笑った。
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