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「ん~なんか今日は刺激的なものが転がってるきがする!!」
意気揚々と歩みを進める。皆寝静まっていて物音一つ聞こえないのだが、それがむしろ心地よかった。
アップルは《芸術の街》と呼ばれる街に住んでいる。
名前の由来は街そのものだった。国内最大の芸術学校を有し、世界的な建築家が生涯をかけて街の建造物を設計した。
この街にくることはアップルの目標であり、夢だった。
アップルの家は街の中心から離れているものの、街並み自体が何年もの歳月をかけられて造られた芸術作品なため退屈することはなかった。
「収穫は……なさそうかな」
30分ほど歩いただろうか、今日も昨日と変わったことはなく、創作意欲を刺激されないまま帰路につくことにした。
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