一章 出逢い

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「ふぅー」 息を大きく吐き、一度リラックスする。 しかしまだまだ安全が確保されたわけではない。 軍と謎の「人型」との戦闘はまだ続いている。 「とりあえずギン、君を安全なところに……」 「いえ、私も行きます」 「いやでも……」 「行かなきゃいけない気がするんです」 ギンにそう言われて、それ以上は制止できなくなる。 「……きっと大きな関係があるんです。 私とこの機体、そして襲いかかってきた機体は」 関係があるのは間違いないだろう。 ギンはこれに乗ってきて、さらに追うようにして奴らが現れたのだ。 ただそれが大きな、というのにはギンの記憶が関係しているのだろうか? 俺にはわからない。 けど俺にはそんなこと関係ない。 「なら俺は、ギンを守る」 力強く確かな意志を持って言う。 「行こう」 ギンは一瞬、驚いたような表情をしたが、すぐに笑顔になって言った。 「はいっ!」 その笑顔にドキッとする。 もしかするとこれが一目惚れというやつなのかも知れないと、状況にそぐわないことを考えてしまった。
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