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「ふぅー」
息を大きく吐き、一度リラックスする。
しかしまだまだ安全が確保されたわけではない。
軍と謎の「人型」との戦闘はまだ続いている。
「とりあえずギン、君を安全なところに……」
「いえ、私も行きます」
「いやでも……」
「行かなきゃいけない気がするんです」
ギンにそう言われて、それ以上は制止できなくなる。
「……きっと大きな関係があるんです。
私とこの機体、そして襲いかかってきた機体は」
関係があるのは間違いないだろう。
ギンはこれに乗ってきて、さらに追うようにして奴らが現れたのだ。
ただそれが大きな、というのにはギンの記憶が関係しているのだろうか?
俺にはわからない。
けど俺にはそんなこと関係ない。
「なら俺は、ギンを守る」
力強く確かな意志を持って言う。
「行こう」
ギンは一瞬、驚いたような表情をしたが、すぐに笑顔になって言った。
「はいっ!」
その笑顔にドキッとする。
もしかするとこれが一目惚れというやつなのかも知れないと、状況にそぐわないことを考えてしまった。
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