一章 出逢い

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戦火の光が見える方に向かう。 「おっと」 流れ弾が飛んできたのを避け、敵機の残りを確認する。 あと、二機だ。 そのとき目の前で軍の機体が落とされ、爆発が起こる。 「なっ」 軍の機体を落とした敵機が、こちらを認識して襲いかかってくる。 「脱出はできたのか?」 そう呟く。 「いえ、たぶん……」 隣でギンが言う。 見ると何かに耐えているような、そんな表情をしていた。 「大丈夫、俺が守るから」 自分への強がりも含め、ギンを安心させるためにそう言う。 そうでもしなければ戦えない。 これは、戦争なんだ。 ここにきて、ようやくそう感じる。 相変わらず相手は距離を取った射撃をしてくるため、またしても防戦になってしまう。 「さっきのをもう一度。 いけるか?」 自分自身に尋ねる。 いずれにしろ、やるしかない。 己の想いを高める。 俺が戦う理由。 戦える理由。 「ギンを、守るんだ……」 言葉にすると、不思議と想いが高まる。 「せぁ!」 ライフルを避けると同時に、距離を詰める。 そのまま相手を切り払った。 「よし、後一機」 その勢いのまま残りの一機のところに切り返す。 まだ軍の機体が戦闘していたところに割り込み、切り込もうとしたとき、目の前をビーム砲がなぎ払った。 こちらに注意をとられていた敵機に直撃して、爆発が起こる。 ビーム砲がとんできた方角を見ると、戦艦が見えた。 「あれは……」
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