初授業(前編)

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~~5分後~~~ 国語教師「はい、というわけで!正解者は何人かな?」 回収した回答用紙をパラパラとめくり、確認している。 国語教師「はは~、このクラス、全体的に字上手いな。っと… では、発表します。正解者はなんと、7人です!」 うちのクラス、37人だぜ? 30人は間違えたというのか? 俺「少な!え?マジで?そんなに間違える?」 国語教師「やっぱりねぇ…“カンペキ”の“ペキ”を『壁(かべ)』って書く人多いよね?」 光本「何!?壁じゃないのか?」 俺「バーカ、“壁”の下の“土”の部分は“玉”なんだよ!」 江口「●玉か!?」 高瀬「黙れケダモノ!」 国語「お?わかってるねえ?そう正解は…」 黒板に大きな字で、“完璧”と書いた。 才恵「こんなの誰が間違えるんですか?」 俺「30人は間違えたんだよ!頼むから30人のこと考えたげて!?」 国語教師「ふっふっふ~!というわけでお前達?」 俺「ま、まさか?」 漢字間違え過ぎのため、同じ漢字を永遠に書かせるというあの処刑か? 国語教師「さてと~!」 怖ぇ…なんか不気味に笑ってる 国語教師「珍回答発表しちゃいます♪」 はい? 俺「珍回答発表?」 国語教師「そう、珍回答発表。」 俺「永遠書き取りの罰じゃなくて?」 国語教師「やりたいのか?」 俺「あ、いえ滅相もない。」 国語教師「だよね?では珍回答発表しちゃいますよ?」
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