いつもとは違う

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今日はいつもとはちょっと違う日だ だって今日は自分で起きたんだもん いつもはママに起こしてもらって学校に行くんだけど 今日は自分で起きて自分で朝ご飯を作ったんだ そして時間もピッタリに学校に着いちゃった だから今日はちょっと違う日を楽しんでみようかな?なんて考えてた 沙耶子「なゆりー」 親友の沙耶子(さやこ)が私の顔の前で手を振ってみせた でも私はぼーっとしていて気付かなかった 沙耶子「なゆり?なーゆーりー?……もう!なゆりってばぁ!!」 沙耶子は私の肩を強く揺さぶった 那由梨「え!!なっ何々!!」 私はハッとなってようやく現実に戻ったように気付く 沙耶子「もー何々!!じゃないよー!さっきから呼んでるじゃん!」 那由梨「えっ?ごっごめん、ちょっと考え事してた」 沙耶子「考え事ー?そういや那由梨さ、さっきニヤケてたけど…なんか良いことあったの?」 那由梨「うん今日ね実はいつもとは違うんだよー」 沙耶子「うーん…確かに今日の那由梨は何か違う、学校早く来てたし何かちょっと違うよね」 那由梨「でしょー?だから今日はちょっと違う日を楽しんでみようと思っててさー」 沙耶子「あぁねー…妄想してたのねー」 那由梨「ちょっと妄想って(笑)、もうちょっとましな言い方してよー(笑)」 こうやって沙耶子といつものように話をしていた でも予鈴が鳴ったので私達は教室に戻る事にした 私と沙耶子はクラスが一緒じゃないからあまり話す時間はないけど昼休みはずっと一緒だから別に構わない 私が教室に入ろうとした時向こう側から私を呼ぶ声がした 沙耶子「那由梨!!」 那由梨「なにー?」 沙耶子「今日一緒に帰ろうねー!」 那由梨「分かってるってー(笑)」 私達ははそう言って各教室に戻った
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