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「こんにちは!こうたろうさん!!」
「アムロ!」
思ってもみない客に驚くが取り敢えず青年は自宅に上がらせる。
「アムロじゃないか!どうしたんだ急に訪ねて来るなんて」
「ダンさんも居たんですか!?」
「そこに座れよ!いまコーヒー入れるから」
薬缶に余っていた湯を最後の一滴まで使い切り冷たい外の風に晒されてきた客人に寄越した。
「このコーヒー美味しいですね!」
「おやっさん特製のコーヒーだからな!」
そして…しばらくは長かった旅の思い出に花を咲かせた。
旅路の出来事を順に話していき一息ついたところで、青年が口を開く。
「…アムロが来る前に話そうとしたんだけどよ」
「ああ…うやむやになってたな…」
静まり返った部屋の中でコーヒーを一口だけ啜ると青年は話しを切り出した。
「もうすぐ二人とも連休だろ?今度は…任務とか関係なく…みんなで世界が見たいなって…」
青年の提案に驚く二人だが、すぐに綻んだ笑みを浮かべる。
「良いですね!僕も仕事続きで一度ゆっくり羽根を伸ばしたかったんですよ!!」
「僕も連休が本当に空いてるかキリヤマ隊長に掛け合ってみよう」
翌日―――三人は世界を巡る旅行に出掛けた。
「あっ!ショッカーの残党だぜ!!」
「やれやれ…せっかくの旅行だというのに」
「さっさと終わらせましょう!」
テロ騒動が終わっても英雄達の戦いは続いていく。
「変身!」
「デュワ!」
「コールν!」
彼らがエルピスで生き続けるかぎり――――
――物語は終わらない。
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