告白‥

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「お兄ちゃん‥」 「ん‥?」 すっかり俺まで 熟睡してしまった‥ 花音が真理を起こさない様に 俺の耳に口をくっつけて‥ 「真理リン‥大丈夫?」 と‥言った。 コショバイ。 耳は‥正直弱い。 逆に真理を起こしそ~になる。 「んん‥このまま 寝かせておこ。 花音。話がある。」 俺も花音の耳に口を くっつけて囁いた‥ ヒョェ~~っ♪♪♪っと 言うに決まってるので‥ ちゃんと花音の口を押さえて 花音を抱いて寝室を出た。 案の定カラダを クネクネさせながら‥ モゴモゴ言っていた。 多分‥ 「緊急家族会議だねっ♪」 と言ってるんだろう。 「んん‥。緊急家族会議だ。」 俺はリビングのソファに 花音を下ろした。 「では‥ 緊急家族会議を始めます。 真理は体調不良で欠席だけど 真理にはさっき話したから‥」 「ハイっ♪解りました♪ 始めて下さいっ♪」 そんな‥ ドキドキワクワク 丸出しの顔されると‥ 何て切り出すか‥ 迷う。 「花音‥。 実は‥お兄ちゃん‥ 花音にずっと 言えなかった事がある‥」 俺は‥ さっきローブのポッケに入れたネックレスを握りしめながら 切り出した。 「???」 花音はピコっと首を曲げた。 「いいよ。お兄ちゃんが 言いたくナイ事だったら 私は聞きたくナイよ‥」 ホラ‥また‥ 俺の事を傷つけナイ様にする‥ 「逆だよ‥花音。 この話をしたら‥ 俺が花音を 傷つけてしまうかも知れない。 花音が‥ 知りたくナイ事かも知れない。 お兄ちゃんを‥ 嫌いになるかも知れない。 それでも‥花音は‥ 真実を知らないといけない。」 「‥‥解った。 大丈夫だよ‥お兄ちゃん。 私は‥何を言われても‥ お兄ちゃんの家族だよ。 ずっとお兄ちゃんの 妹だよ。」 「花音‥アリガトー‥」 俺は‥ こ~やって何時も‥ 花音の笑顔に救われてきた。 俺が花音を 守ってきたのでは無く‥ 俺が花音に 守られてきたんだと‥ つくづくそう思った‥。 俺は‥ 花音に‥ 生かされていたんだ。
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