告白‥

7/15
前へ
/415ページ
次へ
「お兄ちゃん‥ 私のお兄ちゃんになってくれてありがとう‥ 私はず~っと‥ お兄ちゃんの妹だからねっ♪」 花音は‥ そう言うと 俺の首に手を回し‥ ギュッと抱きついてきた‥ “お兄ちゃん‥ これからは‥ずっと‥ 一緒だよっ♪”と言って‥ 俺の所に戻って来た あの日の様に。 花音は‥ あの日と全く変わらない 花が咲いた様な笑顔で‥ 俺はまた‥泣けてきた‥ 「花音‥俺‥頑張るっ!! 花音のお兄ちゃん‥ 頑張るから‥ ずっとずっと 花音のお兄ちゃん頑張るっ。」 「うん。うん。 でも‥お兄ちゃんはもう‥ 頑張ってるよ。 お兄ちゃんは‥ 頑張ったから‥もう‥ 頑張り過ぎないでいいよ。」 花音は俺の頭を ナデナデした‥ それって‥ 「も~‥ 花音離れしろって事‥?」 また‥泣ける。 「そ~じゃないけど‥」 「そ~じゃないけど‥何? お兄ちゃんウザイ?」 ヤダヤダっ!! 花音にウザイゆわれたら 生きてけないっ!! 「ウザく無いよっ。」 良かったぁ~‥ 寿命が延びた‥ 「たまに‥めんどくさい♪」 ガーーーーーーン‥‥‥ めんどくさい。 めんどくさい。 めんどくさい。 ダメだ‥ 意識が‥ 息が‥息が‥デキない‥ 「お兄ちゃ~~んっ!! 帰って来てぇ~~っ!!」 花音の呼ぶ声が‥ 微かに聞こえる。 花音‥ めんどくさいお兄ちゃんで‥ ゴメンナサイ‥。 めんどくさいお兄ちゃんは‥ 今‥お花畑にいるよ。 川が見えるよ‥ バシッ!!バシッ!!バシッ!! 「KIYO~~~っ!!!!!」 痛い。 ほっぺがすごく痛いよ‥ 「真理‥」 「何やってんのっ!! 花音ちゃんが心配して 泣いちゃってんでしょっ!!」 怖いよ‥。 さっきまでの 聖母様じゃないよ‥。 「お兄ちゃ~~んっ!! “めんどくさい”ゆって ゴメンナサ~~イっ!!」 花音は‥ワンワン泣いていた。 また‥めんどくさい ゆわれた‥。 けど‥ 「花音~~っ!! 死にかけてゴメンナサ~イ!!」 俺は‥ 上手に泣ける様になった花音を抱きしめた。 上手に‥ 思いを伝えられる様になった 花音を‥。 俺は‥ やっぱり‥ もっと頑張らないといけない。 花音の思いを受け止めても‥ 死にかけない様に‥ 真理の往復ビンタを 受けないでいい様に‥ いつの間にか‥ 真理はまた‥ 聖母様の顔で笑っていた。
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13793人が本棚に入れています
本棚に追加