告白‥

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私は‥ KIYOの話を聞いて‥ KIYOに包まれて‥ いつの間にか 深い眠りについた。 一体どれだけ寝れるんだよ? と自分でも呆れてしまう。 花音ちゃんが 泣きながら入って来て‥ 目が覚めた。 KIYOは‥ 花音ちゃんに “たまに‥めんどくさい♪” と言われ‥ 気を失っていた。 どんだけナイーブなんだよ‥ 私は往復ビンタで お花畑にある川を 渡ろうとする KIYOを引きずり出した。 (お花畑に綺麗な川があった。 と後でKIYOが言っていた。 ホントに 死にかけてたのかよ‥ ビックリだわ。) KIYOと花音ちゃんは 私が眠っている間に また兄妹の絆を深めた様だ。 心が通い合っている兄妹は 言わなくても解る事も‥ お互いを思って 言わなかった事も‥ 上手に伝えられる様になった。 (おかげでKIYOは 死にかけたのだが‥) 最強兄妹が‥ よりパワーアップした様だ。 花音ちゃんは‥ 母親が身につけていた ネックレスを KIYOにつけてもらった。 花音ちゃんはとても嬉しそうに何度も鏡を見ていた。 そんな花音ちゃんをKIYOは 何とも言えない 愛しそうな顔で見つめていた。 花音ちゃんは私にも 写真を見せてくれた‥ “真理リンっ♪ 私のお母ちゃんだよっ♪”と とても嬉しそうに‥ その写真の女性は‥ 紛れもなく 私の夢に出て来た女性だった。 ありがとう‥ ありがとう‥ と‥夢の中で 何度も言っていた。 この写真と‥ 同じ様に‥幸せそうな顔で。 彼女が守った 大切な娘は‥ KIYOが‥ 守り抜いた。 柳沢家の血縁の戦から‥ 花音ちゃんを 守り抜いた。 彼女は‥ 私を通して KIYOに お礼を言っていたのだろう。 きっとKIYOは‥ “お前に礼を言われる 筋合いはナイ。” と‥言うに決まってるから。 KIYOは‥ 花音ちゃんの中に どんな血が流れてようと‥ 同じ事をするから。 KIYOと花音ちゃんは‥ 血では無い 心で繋がっている 最強兄妹だから‥。 しかし‥ KIYOが花音ちゃんに 告白をした まさに同じ時‥ もうひとつの告白があった。 その告白は‥ 花音ちゃんの中に流れる “血”が‥ 深い意味を持つ事になる。 そんな事は知らず‥ 花音ちゃんは‥ “私も早く平蔵に 会いたいよ~っ♪” と‥はしゃいでいた。
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