緊急家族会議です。

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私は 花音ちゃんから 聞き出した事を KIYOに全て話した。 隠しても無駄だから‥ KIYOは‥ 花音ちゃんの うどんぶっかけ事件や‥ 保健室爆睡事件‥ 理科室爆発未遂事件‥ 闇プリン‥の話を フフ‥っと笑いながら 聞いていた‥ まるで‥ その場にいてるみたいに‥ 優しく微笑んだ。 そして‥ シンの話も‥ ぶっ倒れる事無く 静かに聞いていた。 「真理‥アリガト。 これからも‥ 花音の事‥頼むな‥」 KIYOは私の髪を撫でながら 言った。 「それって‥ 二人の事を認めるって事‥?」 「アホかっ。 誰が認めるなんて言った? ソレとコレは別だ‥」 KIYOは私のほっぺを ムギュっとした。 「ど~せ二人で 同盟組んでんだろ? 俺を仲間外れにしやがって‥」 痛いっ‥ 痛いんですけど‥ 何でバレバレなんだろ? 「だって‥ 花音ちゃん‥ もう中学生だよ‥?」 「お笑い芸人みたいに 言うなっ!」 そんなつもり 全く無いですけどっ!!? ♪♪♪♪♪♪♪ 電話が鳴った‥ 野田さんだろう‥ KIYOは短い会話をして 出掛ける準備をした‥ 「大丈夫‥? 絶対熱あるよ‥ またポツポツ出るよ‥」 私はKIYOが脱ぎ散らかした服を拾いながら言った。 「また真理が 治してくれんだろ? 今晩注射なっ‥♪」 KIYOは私のほっぺに 何時もより熱いキスをした‥ 注射って‥ 逆じゃん。 完全に逆じゃん。 私が予防接種されんじゃん‥ 「ボス~~大丈夫ですか~? さあ‥私が 抱っこしてあげます♪」 SPがやって来た。 この顔と不釣り合いの 変な日本語にも慣れた。 「アホかっ!! んな恥ずかしい事 出来るかっ!!」 されてましたけど‥ 思いっきり 運ばれてましたけど‥ KIYOはカバンを SPに投げつけ 母さんが編んだ ニットの帽子をかぶり 部屋を出た。 KIYOがムートンブーツを 履いていると‥ 「お兄ちゃん‥」 花音ちゃんがやって来た。 「花音‥」 KIYOは花音ちゃんと 目線を合わせる様に 花音ちゃんの肩に手を置き 中腰になった‥ 花音ちゃんは 真っ直ぐ見つめる KIYOの茶色い目を クリクリした青い目で 真っ直ぐ見つめ返していた‥ 二人はまるで‥ 目で会話をしている様だった。
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