告白‥

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ふ~~~ん‥ これが‥Alex‥ 俺の‥親父なんだ‥ ふ~~ん‥ 母ちゃんは 玉手箱みたいな缶の箱から 数枚の写真を取り出し 見せてくれた‥ 初めて見る 親父は‥ 緩いカールの金髪で‥ 青い瞳の好青年だった。 22歳か‥ つーか‥ 母ちゃん若っ!! そしてケバっ!! お水丸出しだな‥ ん‥? 「この子が‥私の親友。 サツキ‥。Alexの浮気相手。」 その人も‥ 母ちゃんと同じく お水丸出しだった。 「同じお店の人‥?」 「う~ん‥元ね。 サツキはお店のお客さんと 結婚したの。」 「ハ‥?んじゃ‥人妻かよ‥ Alexっ‥人妻に 手ぇ出したのかよっ!!」 けしからんヤツだなっ!! 「Alexは知らなかったのよ‥ サツキは結婚しても 派手に遊んでたから‥ 人のイイ旦那でね‥ 確か‥男の子が1人いたわ‥ その子がまたスッゴく イイ男だって サツキが言うもんだから‥ 一度見た事があるのよ‥ 確かに‥イイ男だったの 覚えてるわ。」 何ちゅ~女だよっ!! けしからんなっ!! 「そんな大きい子が いたんだったら‥ だいぶ年上だったのかよ その人のイイ旦那って‥」 「うん‥年はだいぶ 上だったわね。 でもその子はまだ 小学生だったわよ。 その旦那の子じゃないんだって ‥奥さんは病気で亡くなって その子は‥捨て子なの。 その子を育て上げるくらい 人がイイって事よ‥」 そんな‥人のイイ旦那を‥ 本当に食えねー女だな‥ 「しかし‥小学生で イイ男って‥ お前らおかし~んじゃね?」 「それがホントに イイ男なんだって! あれは絶対 イイ男になってるハズ!!」 何の根拠かよく解らんが 母ちゃんの予想は‥ ズバリ正解だった。 まさか‥ そのイイ男の小学生が‥ 満島のお兄ちゃん‥ KIYOで‥ 食えねー女が‥ 満島の母ちゃんだったなんて‥ こんな事‥ 知りたく無かった。 聞くんじゃ無かった。 だって‥ 俺と満島が‥ 異母兄妹かも知れない。 って事なんて‥ 考えたくも無かった。 しかし‥ この時すでに‥ 満島も‥ ある告白を受けていた。 出生の事実を‥。 これも‥ 運命なのだろうか‥ この時の俺は‥ けしからん外国人と けしからん人妻に 翻弄される事になるなんて‥ まだ‥ 知らなかった。
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