宿命‥

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「真理はコレ。」 「エ~っ!!? 派手じゃな~いっ!!?」 KIYOが選んだのは‥ バイオレットのドレスだった。 社交界かよ‥ ん?ある意味 社交界なのか‥? 政財界のドンの 御屋敷だもんな‥ 「ヒャッ‥!! ちょっとっ!!何してんのっ!?」 「ん?着替えに 決まってんだろ?」 KIYOは私のシャツの中に 手を入れて あっと言う間に ブラのホックを外していた‥ 相変わらずの早技だ‥ 「真理‥なんか‥ 張っとる‥。」 ウッ‥‥ それ‥着替えじゃないし。 完全に違う行為だし。 「KIYO‥ダメっ‥」 「ん?ダメは却下。」 さっくり却下され‥ 私はベッドに押し倒された。 「真理‥最近しない間に エロいカラダになったな‥ もしかして‥」 KIYOはエロい目で 私を見下ろした。 「浮気なんてしてないわよ!」 「当たり前だっ!!!」 「なら‥何‥?」 「真理‥おっぱい体操の効果 出てきたんじゃね? ホラ‥ポヨ~ン!ポヨ~ン! ヒャァ~楽しいぃ~♪」 「‥‥‥‥。」 ホントに‥ 楽しそうで‥ 喜んで頂けて‥良かったです。 しかし‥ KIYOの言った事は‥ あながち外れては いなかった。 おっぱい体操の効果では無く この時すでに‥ 私の中に‥ 新しい命が宿っていた‥。 のんきな私達夫婦は‥ まだその事に 気付きはしなかった。 それどころか‥ 「真理リ~ン。 髪の毛やってぇ~♪」 「ヒャァ~~っ!!!!!」 またもや‥ 花音ちゃんに目撃された。 ノック。誰かこの子に ノックを教えて下さい‥ 「アハっ♪ゴメ~ン♪ お兄ちゃん‥楽しそうだね♪」 「うんっ♪楽しいよっ♪」 「良かったね♪ また後でね♪」 「うんっ♪後でね~♪」 何で‥普通に 会話出来るのかな~ 「ヒャッ‥!!」 何で‥萎えないのかなぁ~ 相変わらず‥ 変わり身早いなぁ~ 「真理‥エロい。 エロ過ぎ‥」 「‥バカ。」 「バカゆ~なっ。‥ウッ‥」 私達は‥ ホントにバカ夫婦かも 知れない。 きっと‥ お腹の中の赤ちゃんが‥ 一番こう言いたかっただろう。 “早く気付けよっ!! おっぱい体操~? エロいカラダ~? アホかっ! 私(俺)だよっ!私(俺)っ! バカっ!!” って‥ 言っていたと思う‥。
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