宿命‥

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「はじめまして♪ 花音って言いますっ♪」 花音ちゃんは ペコリとお辞儀をした。 ォオ~~~‥ と言う声にならない どよめきの様な空気が流れ‥ 「花音ちゃん‥‥ 柳沢大吾郎です‥」 大先生は花音ちゃんと 目線を合わせ 目を細めて言った。 「うんっ♪ 私の爺っちゃんでしょ? お兄ちゃんから聞いたよ♪」 花音ちゃんは真後ろに 立っているKIYOを 見上げた。 KIYOは花音ちゃんの肩に 手を置いて ニコッと微笑んだ。 「KIYO‥ありがとう‥ ホントに‥失神するくらい‥ カワイイ‥ありがとう‥」 大先生の細めた目から 涙が溢れてきた‥ 「失神すんなよ‥ それより‥俺の奥さん。 真理だ。」 私は大先生にご挨拶をした。 「ァア~‥あなたが‥ ァア~‥綺麗な方だ‥ 黄色いクマと全然違う‥ ハア~あなたがKIYOの‥」 黄色いクマって‥ 大先生‥あの入籍しました ホームページ見た‥? 私‥黄色いクマ似だと 思われてたんだ‥ 「ジジイ‥俺の奥さんを そんなジロジロ見んな。 ジジイの目がエロいんだよ! それに血圧上がんだろが! 失神じゃすまねーぞ。」 目がエロいって‥ KIYOには言われたくないと 思うけど‥ 大先生は怒るどころか デレデレ笑っていた‥ 何か‥全然イメージと違う‥ 「爺っちゃん♪平蔵は?」 花音ちゃんは 大先生の腕をブンブン振った。 「ァア~‥花音ちゃんが 怖がったらいけないから 閉じ込めてるよ♪」 大先生は既にデレデレだ‥ 「ヤダぁ~! 平蔵に会いたい~っ!!」 花音ちゃんは子供の様に 地団駄を踏んだ‥ 「え‥?あ‥ オイっ!!何やってるんだっ!! 早く平蔵を連れて来んかっ!! グズグズするな!! バカたれっ!!」 大先生は執事らしき人に 雷を落とした。 何か‥誰かさんに似てる。 私はチラッとKIYOを見た‥ 「ん‥?何?」 「いえ。何も。」 KIYOは私の手をひいて ふかふかのソファに ドカッと座った。 まるで我が家だ‥ 「わぁ~~♪平蔵だぁ~♪ 平蔵~~♪こっちおいでぇ‥」 デカッ‥!! 想像以上にイカツクて ビックリした。 平蔵は警戒してるのか 花音ちゃんをジィーっと 見ていた‥ 「平蔵。俺の妹だ。 変な事したら‥ ぶっ殺すぞっ!!」 KIYOがそう言うと 平蔵はKIYOの目を見て‥ 花音ちゃんに スリスリとすり寄った‥ まるで‥ KIYOに従ったかの様に‥ KIYOは‥ 高級そうなチョコを パクパク食べていた‥ 何者だよ‥?
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