宿命‥

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KIYOは先生の話を 子供の様に 食いついて聞いていた‥ 「んで‥俺は何をすりゃ いいんだよ‥? おっぱい体操か‥?」 「いえ‥この時期はまだ‥ おっぱい体操の必要は‥ ございませんっ!!」 先生はKIYOにビシッと 言いきった‥ 「なんだよ‥いつになったら い~んだよ‥いつになったら 解禁なんだよっ!!」 そんなに‥ムキになって‥ ただのおっぱい好きじゃん。 「安定期に入ればデキます! それまでは我慢しなさい! あと‥おっぱいマッサージは 6ヵ月からです!」 「ん。6ヵ月なったら ソレは俺がやる♪」 凄腕の女医さんは 凄腕と呼ばれるだけの事は ある。 KIYOを目の前にして ポーっとしないどころか ビシッ!と 言ってのけるのだから‥ スゴイ‥。 「真理ちゃ~んっ!! おめでと~っ!!」 「社長‥?」 社長が両手を広げて 入って来た。 「いやぁ~ ホントにおめでと~! こんなに嬉しい事はない♪」 「ありがとうございます。」 社長は父親の様に 喜んでくれた‥ 「KIYO‥おめでと。 さあ‥行くぞ。」 「ハア‥!!?」 KIYOにはあっさりした おめでと。だった‥ 「時間だ。もうみんな 待たせてる。行くぞ。」 「ハア~!!? イヤだぁ~っ!! 行きたくねぇ~っ!! まだ赤ちゃんの説明全部 聞いてね~んだよっ!! イヤだぁ~っ!! お前1人で帰れ~っ!!」 子供丸出しで 駄々をこねるパパを見て 私と先生は笑ってしまった‥ 「ったく‥想像通りだな‥ そ~くると思って‥ オイ。頼む。」 社長がそう言うと‥ SPが二人入って来て‥ KIYOは二人に抱えられた‥ 「やめろ~っ!! イヤだぁ~っ!!離せっ!! タコっ!!離せぇ~っ!! 真理ぃ~っ!!助けてぇ~!」 残念だが‥ そ~するしか無いだろう。 「パパ‥お仕事頑張ってね♪」 と‥言ってみた。 「‥‥‥。パパ‥?パパ。」 何やら‥ 頭をフル回転させている様だ‥ 「真理ママぁ~っ!! も一回言ってぇ~っ!!」 KIYOパパはSPに 抱えられながら叫んだ。 「KIYOパパ~! 愛してるよ~!」 私も叫んでみた。 「真理ママぁ~! 俺も愛してるよ~!」 KIYOはSPに抱えられながらも投げキッスをして‥ 連れ去られた‥ KIYOパパの投げたキスは 私にも‥赤ちゃんにも‥ ちゃんと届いた‥ ちゃんと‥ 受け取ったよ。 ね‥? 赤ちゃん♪ 私はまだぺったんこのお腹に 話しかけた‥
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