宿命‥

20/33
前へ
/415ページ
次へ
「あ‥ママさん‥ お疲れ様です‥」 「ルイちゃ~ん!! その呼び方止めてって‥」 あら‥?お知り合い? ママさん‥って事は‥ ライブハウスの 従業員さん‥? 「スイマセン‥」 「あれ‥? 何かルイちゃん 雰囲気変わったね。 メガネじゃないからかな? その方がいいよ♪ でも‥ ど~してココに‥?」 「あ‥その‥ 社長に‥」 ルイと言う子はとても 言いにくそうに口ごもった‥ 何か‥あやしい。 女の直感と言うヤツだ。 特に私には ピーナッツちゃんの 直感がある。 「あらそう。 じゃあこれから社長の所へ?」 「あ‥ハイ‥。」 「じゃあ‥コレ渡しといて もらえる?」 「え‥!?」 和美ちゃんはスーツを 渡してしまった。 「和美ちゃん‥いいの?」 「いいの。いいの。 私も真理ちゃんと 一緒にパパの所に行く♪ デレデレのとこ生で見たい♪」 「和美ちゃん‥」 パパは見せ物じゃ 無いんだけどね‥ 「ルイちゃんゴメンね♪ よろしくね♪」 「あ‥ハイ‥」 私と和美ちゃんは ルイちゃんを残し 一足先に エレベーターを降りた‥ ルイちゃんに 軽く会釈をした時‥ ルイちゃんが‥ ジッっと 和美ちゃんを見ていた‥ 何か‥その視線が‥ ゾクゾクとした。 やっぱり‥ 何かある。 もしかして‥ 「ねえ‥今の子って‥」 「ぁあ~ルイちゃん? 満島のお気に入り♪」 お気に入りって‥ 「それって‥」 「イイの♪イイの♪ 凄く‥いい子よ♪」 太っ腹だな‥ 既にすごい貫禄‥ 「デタ♪」 和美ちゃんが 楽しそうに言ったと思うと‥ 「真理ぃ~~っ!! お帰りぃ~~っ!!」 KIYOが両手を広げて 飛んで来た‥ 「ど~だった? ど~だった? 大っきくなってた? 気分は‥?ゲポしそ~? リンゴ食う?」 質問攻めで‥ 何から答えていいやら‥ 「うん‥とりあえず‥ 中に入れて貰えるかな‥?」 ココ廊下だし‥ 「ん‥。」 って‥何でいちいち お姫様抱っこなのかな‥ 恥ずかしいわ。 「想像通り。デレデレね♪」 和美ちゃんは 満足そうに笑った。 「なんだ‥お前いたの? まさか‥くそガキまで‥」 「残念でしたぁ~ 清春はいません~ 呼ぼうか?」 「イイ、イイ!呼ぶなっ!」 KIYOと楽しそうにしてるけど 和美ちゃんは‥ さっきの女の子の事‥ ホントに気にならないのかな? 私は気になって仕方なかった。 彼女は‥社長の何っ?
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13794人が本棚に入れています
本棚に追加