宿命‥

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KIYOに言われて 私はKIYOのSPに 家まで送ってもらった。 和美ちゃんもついでに 送ってもらった。 和美ちゃんは “パパになっても シスコンは健在なのね♪” と‥言っていた。 私はそんなKIYOが 好きだった。 全てを守ろうとする‥ 家族を守る為‥ 大切なモノを守る為‥ 決して手を抜かない‥ そんなKIYOが‥ そんなパパが‥ 大好きだ。 ピーナッツちゃんも‥ そんなパパが大好きだよね? “アイアイサぁ~” アイアイサぁ~って‥ 私が‥ 誰に似たのか ちょっと変わった お腹の子と会話をしていると‥ 車はマンションに着いていた‥ 「奥方‥お気をつけて‥」 SPが扉を開けて 手を差し出した。 「プッ‥奥方って‥(笑)」 和美ちゃんに笑われた‥ 私は有り難く手を拝借して 車を降り 和美ちゃんにお別れをして マンションのエントランスに 入った時‥ 花音ちゃんとシンが エレベーターに乗った姿が 目に入った。 何だ‥ 仲良く帰って来たんじゃん。 花音ちゃんが シンを家に連れて来るなんて‥珍しい。 何か‥ 私‥帰って来たら ダメだったんじゃない? お邪魔じゃない‥? 色々考えて‥ 私は‥すぐに上がるのも 何なので‥ フリースペースで リンゴをかじりながら KIYOにメールをした。 『花音ちゃんはシンと一緒に ウチに帰って来たよ♪ エレベーターで上がるのを 目撃しちゃった♪ お邪魔虫だから しばらく下にいま~す♪』 コレ見たら‥ また失神するかな? でも‥少しずつ 慣れて貰わないとね‥ それから母さんに 今日の検診の結果を メールで報告したり‥ 和美ちゃんに言われていた 清春に宿題をちゃんとする様にメールしたりして‥ 時間をつぶしていた。 すると‥ ♪♪♪♪♪‥ KIYOからの電話だった。 “真理っ!!今すぐ上がれっ!!” やっぱり‥ 怒ると思った。 “真理っ!!今すぐ 花音の部屋に行けっ!!!!!” 「KIYO‥落ち着いて。 二人は子供じゃ無いのよ‥? KIYOの気持ちも解るけど‥」 “二人は子供だっ!!!” KIYO‥? KIYOの様子が 明らかに変だった。 ただのシスコンでは無い。 “二人は‥ 同じ父親の‥ 子供かも知れない事に‥ 気づいたかも 知れないんだよっ!!” 私は‥ 携帯を持ったまま‥ リンゴをポトリと 落としてしまった。 そんな‥ ウソでしょ‥
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