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KIYOは打ち合わせがあるから
また‥
戻らなければならない。
ウキャ♪ウキャ♪
笑っている場合では‥ナイ。
私達は二人の事を
話し合った。
私は花音ちゃんとの事を
KIYOに話した。
花音ちゃんが‥
シンと二人の幸せの為‥
この試練を受け入れた事を‥。
「シンは‥どう‥?」
「‥どうだろな。」
「ど~だろな。って‥
何とかしてあげてよ‥」
私は思わず言ってしまった。
「ん~?何とかって‥
俺がデキる事はしてやるよ‥
ただ‥コレは‥
二人の試練なんだろ?
俺が横取りしたら悪いだろ?
俺には俺の試練があるんだろ?ど~せ‥とんでもね~
試練がよ‥そ~だろ?
ピーナッツちゃん♪」
KIYOはずっと‥
私の膝枕でピーナッツちゃんに話しかけている‥
KIYOは‥
こんな言い方をしたけど
KIYOが何もしないワケが無い。KIYOはいつだって
こういうやり方で
大切なモノを守ってきた。
手を貸しても‥
力を貸しても‥
それは‥
俺のおかげじゃない。と‥
お前の力だ。と‥
そうしていつも
影から支えてくれる。
きっと‥
シンもそれに
気付いてくれるハズ。
花音ちゃんが選んだ人だから‥
きっと‥。
「真理‥“アイアイサぁ~”
つった!」
KIYOは子供の様に
キラキラした目で言った。
「そ~なの。あとね‥
“ガッテンダっ♪”ってのも
あるのよ‥」
「マジかぁ~!?
シブいなぁ~っ!!」
シブいのか‥?
「で‥何て質問して
アイアイサぁ~なの?」
「真理‥俺の話聞いてた?」
え‥?
聞いてたつもり‥ですが‥
「だからぁ~
俺にもとんでもね~試練が
あるんだろ?って聞いたの。」
「で‥アイアイサぁ~なの?」
KIYOはコクンコクンと
子供の様に頷いた。
「それって‥
全然喜べないじゃん。
この子の言う事は
絶対!なのよ!!
これ以上何があんのよっ!!」
「おっ母~落ち着け。
おっ母~には俺がいる‥
とんでもね~試練って事は
とんでもなく強くなるって事
なんだろ?
しかし‥この子は‥
王様か‥?王様なのか?」
これ以上強くなるのか?
確かに‥KIYOの子だから‥
王様でもおかしく無いわな。
しかし‥
王様の言う事は‥絶対‥
私達は‥
とんでもない試練を
味わう事になる。
花音ちゃんとシン。
社長と若い彼女。
私とKIYOと赤ちゃん。
それぞれの宿命が‥
動き始めた。
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