試練‥

2/15
前へ
/415ページ
次へ
桜が咲き‥ あれからもうすぐ 2週間が経とうとしていた。 花音ちゃんは 中学2年生になり‥ イイのか‥悪いのか‥ シンと‥同じクラスだった。 あれからシンからは 一切連絡が無いと言う。 花音ちゃんは‥ 見た目元気になっていたが やはりシンの事が 気になるのは 仕方無い。 シンは新学期早々から 学校にあまり 顔を出して無いらしい。 そりゃ‥ 花音ちゃんと同じクラスじゃ 行きたくも無くなるわな‥ シンは‥只今迷走中。 と言った所だろう。 KIYOはと言うと‥ 最近事務所での仕事が 増えたのか‥ 時間があると帰って来て‥ ピーナッツちゃんと 会話をしたり‥ 花音ちゃんの様子を見たり‥ 私のリンゴを剥いたり‥ おっ父は 相変わらず忙しかった。 花音ちゃんとシンの事は KIYOは花音ちゃんに 何も言わなかった。 勿論‥ タコ踊りを披露する事も 無かった。 そんな事したら‥ きっと花音ちゃんに 息の根を止められるだろう‥ 「真理~今日は洗濯日和よ~ シーツも洗っちゃいましょ♪」 明後日の検診に 母さんも行きたい♪と言って 聞かないので‥ 昨日から母さんが 泊まりに来ていた。 「シーツはいいよ‥ いつもクリーニングに 出してるから。」 「贅沢ねぇ~」 私も始めそ~思った。 でも‥キングサイズ干すの 大変なんだもん。 「じゃぁ‥殿のコレは‥? イヤ~ン♪殿の匂いがする♪」 母さんはKIYOの ローブをクンクンしていた。 何やってんだよ‥? 我が母ながら恥ずかしいわ‥ 「それはシルクだから‥ いいよ。クリーニングで。」 「あんたはホントに 贅沢ねぇ~」 「解ってるわよ。 普段はちゃんと 手洗いしてますよっ。 今は‥腰がダルくて‥」 私はソファに横になっていた。 「もう腰がダルいの? まだお腹ペッタンコなのに 今からそんな事言ってて ど~すんの?」 経験者は語る。か‥ でも‥ 今朝から腰がダルくて‥ お腹の調子が変だった。 「母さん‥ゴメン。 少し寝ていい?」 「ハイハイ。 寝る子は育つって言うからね‥お休みなさい。」 持つべきモノは 頼りになる母だな‥ 私は自然に任せ 目を閉じた。 すると‥ 夢を見た。 “おっ母‥ おっ母にはおっ父がいるよ‥ だから‥乗り越えて‥ 絶対っ!!乗り越えてね!! 約束だよ。約束だからね。” ピーナッツちゃん‥? 何が‥言いたいの?
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13794人が本棚に入れています
本棚に追加