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「マジだったのかぁ~~!?
まさか‥お前らが‥
別れるなんて‥
何っ?お前何したの‥?
あの3年のセクシー姉ちゃん?お前まさかっ‥
バイト先の中華屋にしつこく
通って来るって言ってた
OLのセクシー姉ちゃん?」
何で‥俺が浮気して
別れた事になってんだよ‥
しかも何でみんな
セクシー姉ちゃんなんだよ‥
「違うわっ!!!
俺をけしからん男と
一緒にすんなっ!!
告って来たのは
全部断ったわっ!!」
「ん~‥知ってる。」
「知ってんなら聞くなよっ!!」
ホント‥ケンシローと
話してると疲れる。
「お前に告って来た
セクシー姉ちゃん
全部ぶった斬ってるのは
知ってるけどよ‥
誰?けしからん男って‥」
「けしからん男っつったら‥
けしからん男だよ‥」
コイツに‥
俺の親父と‥満島の親父が
一緒かも知れない。なんて
言ったら‥
目ん玉飛び出して‥
腰抜かすんだろな‥
「ま‥別に2人の事に
口出しするつもりはね~けど‥別れて顔合わしづらい
別れ方すんなや‥
学校にもちゃんと来い。
満島‥ありゃ
明らかにカラ元気だぞ。
あ‥
お前にはもう関係ね~か。」
コイツは‥
イヤな言い方を‥
「お前が学校来ねーし‥
お前らが別れたって噂になって満島‥狙われてんぞ。
狼にも‥女豹にも‥
あ‥
お前には関係なかった♪」
コイツは‥
ネチネチ‥ネチネチと‥
小姑みてぇなヤツだな‥
「お前‥部活中だろ?
早く戻れよ‥俺もバイト
行くから‥」
ケンシローはランニング中に
俺の家にやって来ていた。
どこまで
ランニングしてんだよ‥
「ヤバっ!!さすがにヤバっ!!」
ケンシローは時計を見て
慌てて靴を履いて
去り際に‥
「満島が言ってたぞっ!
“未来の幸せの為の試練”
だって‥アイツは‥お前と
別れたつもりね~ぞっ!!
んじゃあなっ!!!」
と‥言って出て行った。
未来の‥幸せの為の‥試練。
俺達に‥
未来なんて‥あるのか?
俺達が‥
2人で幸せになれる事なんて
あるのか?
俺は‥
満島のお兄ちゃんが
最後に言った事を
思い出した。
“諦める勇気はあるくせに‥
真実を知る勇気は無いのか?
俺なら‥諦める前に
真実を確かめる。”
真実を確かめる。ったって‥
ど~して確かめりゃ
いいんだよ‥
その方法も
教えてくれよ‥
お兄ちゃん‥
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