禁じられた恋‥

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俺は‥ 次の日から学校に行った。 何故なら‥ 母ちゃんに‥ “わかった。 アレックスの事は 母ちゃんが調べる。 その代わり‥ アラタは学校に行く事。” と‥交換条件を 突き付けられた。 何日ぶりだろう‥ 俺の席‥ どこだっけ‥ 「あの‥ココ‥ ぼ‥ぼ‥僕の‥席‥」 「あ‥ゴメン。」 違ったみたいだ。 しかし‥ そんなビビらなくても‥ 「牧野君の席ココだよ~♪」 誰だコレ? 俺は誰か知らない女子に 案内された席に座った。 「私、小倉愛莉。 よろしくねっ♪」 「どうも‥。」 何コイツ。 馴れ馴れしいヤツだな‥ 「せっかく牧野君と 同じクラスになれたのにぃ 牧野君ずっと来ないんだもん。意味無いじゃ~ん!! って思ってたとこ~」 ぁあああ~‥ やっぱ来るんじゃ無かった。 めんどくさっ!!! 「愛莉っ!!来たよっ!!」 俺は先生が来たのかと思い やっと解放されると ホッとしたのだが‥ 「いいじゃん。 もう別れたんでしょ?」 「ハ‥?」 俺の視界に 青い瞳が目に入った‥ 満島‥ 「シン‥‥おはよ‥」 満島は‥ 無理やり笑顔を作った。 その笑顔が 痛々しくて‥ 声も出なかった。 「元カノが挨拶してるよ? 挨拶しないの?」 イヤな女‥ コレがケンシローが言ってた 女豹ってヤツ‥? 「それとも‥ もう元カノの顔見るのも嫌?」 女豹は満島に聞こえる様に ワザと言った。 「アンタの顔見んのが嫌。」 女豹が目を見開いた。 そんな驚く事じゃないだろ‥ やっぱり‥ 来るんじゃ無かった。 俺は‥ そのまま教室を出た。 「シンっ!! 私、諦めないからっ!! 乗り越えるからっ!!シンっ!!」 満島が‥叫んでいた。 俺は‥ 振り返る事が出来なかった。 振り返ったら‥ きっと‥ 抱き締めたくなる。 それは‥ まだ出来ない‥ 真実を知るまでは‥ 満島を‥ これ以上 ムダに傷つける事は‥ 出来ない。 ただ‥満島‥ 俺も‥ 諦めないよ‥ 乗り越えて見せるよ‥ 結果がどうであれ‥ 俺は‥ 背中で語ってみたが‥ 背中で語れる程 人生長く生きてないし‥ そんなデケぇ男じゃない。 きっと‥ お兄ちゃんなら‥ 背中でペラペラ 語れるんだろな‥ お兄ちゃんなら‥ 影でも語れそうだ‥ 俺も‥ お兄ちゃんみたいな男に なりたいよ‥
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