禁じられた恋‥

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俺は‥ 原チャリを押して帰った。 “中学生の分際で けしからんっ!! そんなヤツっ!お兄ちゃんが 許しても爺っちゃんが 許さんぞっ!!” と‥怒鳴られた。 爺っちゃんは‥ 俺が中学生だと 知らなかったらしい。 ホントにお兄ちゃんは 何も言って無かった。 爺っちゃんは‥ “不思議な男だよ‥ 一歩間違って敵に回すと‥ 一番厄介な男だ。 しかし‥味方となると‥ あんなに心強い男はいない。 敵の心をも動かしてしまう 不思議な男だよ‥” と‥しみじみ言った。 そりゃそうだ‥ 日本中のファンの心を 動かしてんだから‥ 爺っちゃんは俺に こう言った‥ “花音ちゃんには 絶対に知られてはならん。 彼女の意思で‥ 父親の事を知りたい。と 言うまでは‥” それは勿論承知している。 “もし‥ 禁じられた恋だとしたら‥” 『その時は‥ 潔く身をひくつもりです。 ただ‥兄妹として‥ 一生守っていく事に 変わりはありません。 お兄ちゃんと‥ 同じ想いで生きると 約束しましたから。』 俺は‥ハッキリと答えた。 爺っちゃんは‥ “ツライだろうが‥ 結果が出るまでは 花音ちゃんを影ながら 見守ってやってくれ‥” と言った。 勿論だ。 今、俺が出来る事を するだけだ。 俺は満島に見つからない様に 裏口から出された‥ そしてバイクを返却し‥ 家に帰ると‥ 「アラタっ!! どこ行ってたのっ!! 大変よっ!!大変なのっ!!」 母ちゃんが大興奮だった。 「何?俺疲れてんだけど‥」 「あんたが調べろって 言ったんじゃないっ!! アレックスの事っ!!」 ぁあ‥母ちゃんも 調べてくれてたんだった‥ つ~か‥ 私が調べる!って 自分で言ってなかった? 「サツキ‥実は‥ 柳沢大吾郎の娘だったのよっ」 知ってるよ‥ YANAGISAWAだろ? さっきまでその屋敷にいたよ‥ 「あの‥政財界のドンと 呼ばれた柳沢大吾郎の 娘だったのよっ!!!!!」 ハ‥? 今‥何つった‥? 政財界のドン‥? 「マジかぁ~~~~っ!!!!?」 エェェェ~~~っ!! すげー大物じゃ~んっ!! マジかよ~~っ!! ど~~りで 威圧感ハンパ無いと 思ったわぁ~‥ “Moonscape”KIYOの次は 政財界のドンかよ‥ 満島ワールド ハンパね~よ‥ 俺は今更 カラダが震えてきた‥ ハンパね~よ‥。
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