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初めての飛行機‥
初めての海外が‥
ファーストクラスって‥
こんなので‥いいの?
清春君は既に
ベルトをしっかりして‥
非常口をチェックして‥
よほど死にたく無い様だ‥
キョロキョロしてみたが‥
やっぱり‥
KIYOは‥いない。
「あの‥社長‥」
私が社長にKIYOの事を
尋ねてみようと
意を決した時‥
「だから‥間に合ったんだからグチグチ言うなっ!!!
しょ~がねぇだろっ!?
飛行機墜ちたら
ど~すんだよっ!!
花音に一目会って何が
悪いんだよっ!!
テメ~だって
乳お化けのマネージャーに
メールしてただろがっ!!」
KIYOが‥現れた‥
「ルイ‥何か言った?」
「あ‥いえ。何も‥ナイです」
私は‥開いた口が‥
ふさがらなかった。
飛行機堕ちたら‥って‥
発想が‥清春君と一緒?
カノンって‥
奥さんなんだ‥
飛行機堕ちる前に‥
一目会いたい奥さん。
やっぱり‥
ダメだ。
私なんかが‥
かなう相手じゃない。
「ァン?ガキが
ファースト乗ってんじゃ
ね~よっ!!!」
KIYOはサングラスを
上げて清春君のおでこを
ペシっとした‥
「イッテェなっ!!!
ガキにガキって
言われたくね~よっ!!!」
「んだと‥?
テメ~誰に向かって
んな口きいてんだ?ァン?」
「ウッサイっ!!
早く席につけよっ!!
お前待ちなんだよっ!!バカ!」
「‥‥‥。バカっつったな‥
お前あとで覚えとけよっ!!
俺の席どこなんだよっ!!
バカ野田っ!!」
何これ‥?
完全に‥兄弟喧嘩。
って言うか‥
清春君とKIYOって‥
ど~ゆ~関係?
清春君は‥
KIYOに似てて‥
二人って‥もしや‥親子?
えっ‥!?
って事は‥
和美さんは‥
KIYOの‥元カノ?
エェェェ!?エェェェ!?
ウソ、ウソ‥ど~ゆ~事!?
私は‥離陸前に
パニックに陥った。
こっそり
KIYOを見ると‥
KIYOは‥
ベルトをしっかりしめて‥
非常口をチェックしていた。
同じだ‥。
清春君と同じだ‥
まさか‥
アレは‥ないよね?
KIYOは‥
ぷぅ~~っと
安眠枕を膨らましていた‥
確定です。
コレ‥親子です。
私がひとり
百面相をしているのを‥
社長に観察されてたなんて‥
私は全く
気がつかなかった‥。
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