禁じられた恋‥

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KIYOは‥ 食事以外の時間は ずっと眠っていた。 清春君は‥ 映画を観たり‥ ゲームをしたり‥ とても初めての飛行機とは 思えないくらい 有意義に過ごしていた。 なんと言う柔軟性。 KIYOは‥ 私に気がついてないのか‥ 話しかけても貰ってない。 確かに‥ 目さえ会ってない。 入って来て‥ いきなり兄弟喧嘩で‥ 席についたら‥眠って‥ 挨拶をするタイミングを 逃してしまった。 何か‥私のまわりだけ 空気が‥重い。 気分転換にトイレでも 行こうかと思い 立ち上がったら‥ バッチリと目が 合ってしまった‥ 「あ‥おはよう御座います‥」 「‥‥‥‥。」 え‥? 無視‥ですか? 寝起き‥悪い。ですか‥ ですよね‥。 KIYOは‥ ムスっと不機嫌そうな顔をして私を見上げていた‥ 「オハヨ‥。 お前さぁ‥ 確かに痩せろっつったよ? でも俺は5キロっつっただろ? 誰が5キロ以上 落とせっつった‥? 乳まで落としてんじゃね~よ‥これ以上貧弱にすんなよっ‥」 と‥言って KIYOはまたアイマスクをして 子どもみたいに 毛布にくるまった‥ 貧弱って‥ 確かに‥ KIYOに言われて‥ 5キロどころか‥ 7キロ落とした。 でも‥ 褒められると思ったのに‥ 乳が‥貧弱って‥ ショック‥。 でも‥ わかるんだ。 たったの2キロなのに‥ (私には 苦悩の2キロだったが‥) 「アイツは‥ ルイのイメージが 頭ん中で完璧に イメージ出来てる。 その分ルイには厳しくなる‥ そ~ゆ~事だ‥」 社長がまるで‥ 落ち込んだ私を励ます様に 言った。 「‥ハイ。」 何なんだろう‥ この変な感覚は‥ ヘルメットの上から 撫でられてる様な‥ 変な感覚。 「まぁ~りぃ~‥♪」 清春君と‥ KIYOが‥ 同時に寝言を言った。 え‥? ど~ゆ~事? 社長は私の顔を見て クスクス笑った‥ やっぱり‥ 変な感じ。 私は若干赤くなった顔を 隠す様にトイレへ行った。 ファーストに乗って こんな事言ったら‥ 贅沢な話なんだろうけど‥ 初めての飛行機は‥ とにかく‥ 全く落ち着かなかった‥。
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