禁じられた恋‥

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最悪‥‥‥。 何が‥恋なのか解らないだ‥ こんなに落ち込んでる 私がいるのは‥ KIYOに‥ 恋をしてしまったから‥ 最悪‥‥。 よりによってKIYOなんて‥ 初めから報われないのに‥ 奥さんが居るのに‥ KIYOが独身でも 状況は変わらないだろうけど‥ !!?!!?!!? 最悪‥‥‥。 月のモノが来てしまった‥ どうしよう‥ 社長が言った事を鵜呑みにして‥用意して来なかった。 買いに行かなきゃ‥ まだお店開いてるし‥ レストランを出て‥ 「あの‥私‥ 買い物して帰ります。」 「え‥?大丈夫か? 一人でホテルまで戻れる? 一緒に行こうか?」 心配してくれたのは‥ 清春君だった。 「うん‥。大丈夫。」 多分‥。 ホテルの名前は覚えてるし‥ 「ルイ。携帯持ってるな?」 社長から持たされている 現地携帯。 「はい‥持ってます‥」 「何かあったらすぐ電話しろ。あとこのメインストリート以外は絶対入るなよ‥」 「はい‥。お疲れ様です。」 私はみんなに 背中を向けて歩き出した。 夜なのに‥ ネオンが眩しいくらいに 明るくて‥ これなら大丈夫だ‥ と思った。 せっかく来たんだし‥ 観光もしたかったな‥ そんな事言えないしな‥ あ‥アノ‥ ミュージカル‥ 観てみたいな‥ 私は完全におのぼりさんで‥ キョロキョロ上を見て 歩いていた‥ すると‥ 肩がぶつかって‥ 大男に何やら英語で ベラベラと話しかけられて‥ 怒ってないみたいだけど‥ 腕を掴まれて‥ 私はパニック状態で‥ 携帯!携帯!と 携帯を必死に探そうとしたが 片手で見つけられなくて‥ 泣きそうになって‥ 「*▽※※*‡▲~♪」 何を言ってるのか‥ 解らないけど‥ KIYOが現れて‥ 陽気に私の肩を抱き寄せた‥ 大男は何やら言って‥ 呆れ顔で去って行った。 「何やってんだよ‥」 KIYOにも呆れられた‥ でも‥それは私のセリフだ‥ KIYOこそ何故ココに‥ そして‥ この体制は‥いつまで‥ 私はKIYOにガッツリ ホールドされたままだった‥ 「ったく‥泣くなよ‥ セクハラ?みたいな言い方して悪かったよ‥」 ハイ‥? 私は‥怖かったのと 安心したのとで 涙が出たのだが‥ セクハラ。って‥? KIYOは私の肩に回した手で 私の顔をゴシゴシ拭いた‥ よけい密着して‥ いい匂いがして‥ また泣きそうになった‥
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