禁じられた恋‥

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「御苦労さん‥ ホレ‥好きなだけ食え。」 俺は‥ペットかっ。 可愛いプードルかっ。 「セクハラなんかじゃ 無かっただろっ!!タコっ!!」 俺は丁度いい感じに スプーンが入る チョコとナッツの バケツアイスを口に入れた。 「でも‥危なかったんだろ?」 「‥‥まぁな。‥‥‥? お前‥初めから俺を 護衛に使ったなっ!!」 コイツ‥ 「俺は可愛いプードルだぞ? んな心配なら自分で行けやっ!コッスイ手ぇ使いやがって‥」 「誰がプードルだ? プードルがデモ起こすぞ?」 デモ。って‥何だ? 「彼女を生かすも殺すも お前次第だって言っただろ?」 「大袈裟な‥まぁいい。 それより‥アッチの方は‥?」 「ぁあ‥ココNYに居た事は 確かなんだが‥ まだ足が掴めない。」 「そうか‥」 オッサンは 日本にいるジジイと協力して シンの親父アレックスの事を 調べてくれていた‥ 今回NYに来たのも この為だった‥ 「クソガキは‥?」 「ぁあ‥清春なら もうお前の部屋で寝てる。」 「ん‥。俺も寝るわ‥」 俺はバケツアイスを持って オッサンの部屋を出て 隣の自分の部屋に戻った。 オッサンは夜中まで仕事で 清春に余計な事を 聞かれたらまずいので 清春は 俺の部屋で寝ている。 そもそも清春は‥ 俺が誘った。 清春が真理にメールをしても 返信が無く かなり落ち込んでいる。と オッサンから聞いていた‥ 真理は‥ 大好きな清春のメールさえ 受けつけ無かったから‥ 別にあのクソガキを 励ますとかでは無く 清春がジミーのギターに 憧れていたのは 知っていたし‥ ジミーも今NYに 滞在していると言うので‥ オッサンに言ってみた。 清春は‥ “NYに行ったら 真理からメールが来ても 解らないから行かない。” と言ったらしい。 アイツは憧れのギタリスト ジミーより‥ 真理を取ろうとした。 確かに‥ 手強いクソガキだ。 真理が清春にあげた携帯は 海外でも使用出来る物で それをオッサンが説明して やっと“行く”と言った。 案の定‥ ジミーは俺の子どもか?と 言った。 俺の子ども。か‥ 真理が‥ 大好きな清春を 受けつけ無かったのは‥ わかる。 これだけ俺に似てたら‥ ピーナッツちゃんと 重ねてしまうよな‥ 「まぁ~りぃ~♪ 大好きだぁ~♪」 俺は‥ 聞き捨てならない 寝言を言う清春に 布団をかけ直してやった。
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