初恋です。

7/14

13794人が本棚に入れています
本棚に追加
/415ページ
「あ‥真理リン? 今から帰るねぇ~♪」 当たり前だけど‥ 帰っちゃうんだ‥ 「え~~っ!!? 食べるっ!!食べるっ!! 真理リンのロールキャベツ 大好きぃ~♪」 ロールキャベツか‥ 長い間食ってね~な‥ ってゆ~か‥ まだ食べるのか? カラオケでも 結構食べてたのに‥ 俺達はカラオケを出て ケンシローは皆川を‥ 俺は満島を送っていた‥ ケンシローいわく やっと‥2人っきりの時間。 前に一度だけ 満島を送って行った事がある。 満島の家は‥ 超高級マンションだった‥ 芸能人とかも住んでる。 と言う噂のマンション‥ やっぱり‥ お兄ちゃん‥ギャング? 黒人のデカい男 引き連れてたりして‥? 俺‥マシンガンで 蜂の巣とかにされんじゃね? と‥妄想は止まらなかった。 ホントは‥ 手をつなぎたかったのに‥ その時は‥ 気がつくと‥ マンションの下に着いていた‥ 今日こそはっ!! 「満島‥‥?」 「ぅん‥?」 ウッ‥可愛い‥ そんな‥上目遣いで 見られたら‥ ヤベっ‥!ど~しよっ!!! 「ロールキャベツ‥ いいな‥」 何を言ってんだ‥俺は‥ 「シンも食べたいの‥?」 また‥そんな顔で‥ 満島は首を傾げて 長いまつ毛をバサバサと‥ 目をパチパチとしていた‥ 「あっ‥いや‥ そ~でなくて‥」 「真理リ~ン‥? ロールキャベツ‥ タッパーに入れておいてぇ~ ‥‥‥うん♪じゃあねえ~♪」 えっ‥!? いつの間に‥電話? タッパーって‥ 発音おかしいし‥ 「いや‥あの‥満島‥? ホントにロールキャベツ‥」 「真理リンの ロールキャベツは最高だよ♪ お兄ちゃんと私で 取り合いになるの♪ だから真理リン‥ いっぱい作ってくれるんだ~ だから‥ 気にしないでいいよ♪」 「あっ‥いや‥その‥」 そ~でなくて‥ ロールキャベツの取り分を 気にしてるワケじゃ無くて‥ あの‥手‥ 握られとる‥。 「シンの手って‥ 大っきいね♪ お兄ちゃんの手とは‥ また違う。ゴツゴツして‥ 岩みたいだねっ♪」 岩‥って‥ 満島は‥ 俺の岩みたいな手を握って ブンブン振りながら歩いた。 俺のもう片方の手は‥ ポッケの中で ガッツポーズをしていた‥ 満島の手は‥ マシュマロの様に柔らかく‥ カイロみたいに あったかかった‥。 このまま‥ どこまででも歩いていたい。 と思った。
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13794人が本棚に入れています
本棚に追加