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「ぁあああ‥
真理のコロ助。食いてえ~」
「マジですか‥?
今‥あんなに揚げ物
食ったのに‥?
俺、当分ムリです‥
お茶漬け食べたい‥」
「バカだなっ‥バカ野田っ!!
あんな揚げ物食ったから
余計に真理のコロ助が
食いたくなったんだろがっ!」
真理のコロ助‥
丸くって‥大っきくて‥
ホクホクで美味いんだよなぁ~
真理は今日
何を食べたんだろ~?
やっと食欲もわいてきて‥
真理は‥
以前の真理に戻っていた。
いや‥
以前よりパワーアップして‥
戻って来た。
今は‥
花音とミポリンと3人で
ジジイの家で
合宿しているらしい。
いいなぁ~~。
楽しそうだなぁ~~。
枕投げ。とか‥
絶対楽しそうだなぁ~~。
俺もみんなで
合宿したいなぁ~…
「ぁああああ~っ!!
帰りた~~いっ!!
帰りた~~いっ!!
今すぐ帰りた~~いっ!!」
叫んでも‥無駄な事は
自分が一番良く解ってるのに‥
叫ばざるをえない
この感情‥
「KIYOさん‥
あんまり興奮しない方が‥
まだ‥熱くならない方が‥」
野田がクリームを俺に
差し出した。
クリームと言っても
バケツのアイスでは無く‥
お肌に塗るクリーム。
「ァア~?これくらい
ど~って事ないわ!」
と‥言いながら‥
俺はシャツを脱いで
右腕に巻かれたラップを外し
クリームをヌリヌリした‥
「痛くないんすか?」
「そりゃ痛いだろ?
今はも~痛くね~けど‥
次はかゆくなる。
かゆみとの戦いだな‥」
「そ~ですよね‥
痛いですよね‥
カッコイイと思うけど‥
俺はムリだな‥」
「別にカッコイイから
いれるんじゃね~よ。
誰かに見せる為に
いれてるんじゃない。
自分に誓う為に‥
忘れない様に‥刻み込む。
自分のカラダが
誓約書って事だ。」
「それがまた‥
カッコイイっすよ‥(笑)」
「アホかっ!お前に言われてもキュ~ンとしねーんだよっ!
とっとと運転しろっ!!」
俺は‥
カッコ良くなんてない‥
弱い人間だ。
こんなモノ刻まなくても
強い人間は
自分の誓いを貫けるだろう‥
NYに来てすぐに‥
俺の右腕には‥
真理と‥
ピーナッツちゃんの‥
誓いのタトゥーが増えた。
これで‥
強くなれる気がするんだから‥
俺は‥単純な男だよ‥
ヤバっ!!メチャクチャ
かゆくなってきたっ‥
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