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ったく‥
今日は補習だ!って
言ったろが‥
ホテルに戻ると
清春がひとりで
ギターをガンガン弾いていた。
よく苦情が来ないモンだな‥
清春が言うには‥
仕事の話があるとかで
ホテルのレストランに
二人を置いてきたらしい。
置いてかれたのは‥
完全に清春なのだが‥
まだそんなに時間も
経っていなかったので‥
レストランに行ってみた。
しかし‥
二人の姿は無く‥
も~っ!!
めんどくせぇなっ!!!
オッサンに電話をするが‥
圏外で‥
益々めんどくせぇ‥
も~っ!!イイっ!!
まだ時間早いし‥
隣のBARで飲んでたら
そのうち帰って来るだろ‥
と‥思って‥
ホテルを出て
すぐ隣のBARへ行く事にした‥
そこは地下で‥
静かに酒が飲める
なかなかイイ店で
以前にも来た事があった。
‥アン?
何だ‥ココにいたのかよ‥
二人はカウンターに座り
オッサンはいつになく
真剣な表情で‥
んん‥?
何か‥イイ感じじゃね?
ハアっ!!!!?
もしかしてっ‥!?
そ~ゆ~事っ‥!?
ど~りで‥
ルイの様子が
おかしいと思ったら‥
そ~ゆ~事ねっ♪
ハア~‥
オッサンも隅に置けねーなぁ‥
二人は楽しそうに笑っていた。
ルイがそんな風に笑ったのを
初めて見た‥
お邪魔虫は退散するか‥
「Hi♪KIYOっ♪」
ゲッ‥。
店員に声を
掛けられてしまった‥
「ハァ~ィ‥♪」
ゲッ‥。
オッサンと
目が合ってしまった‥
「KIYOっ‥
何だ‥帰ってたのか‥
じゃあ‥俺はこれで‥
KIYOの奢りって事で‥」
「ハア~っ!!?
何でお前が帰んだよっ!!
しかも何で俺の奢りっ!!?」
オッサンは俺の肩を
ポンポンしながら‥
“モテる男はツライね‥”と
言って出て行った‥
バッカじゃね?
自分で言ってやがる。
娘ぐらいの女にモテて
そんなに嬉しいのか‥?
俺はルイの横に座った‥
何コレ‥?
顔。真っ赤じゃん‥
こっちが恥ずかしいわ‥
俺は何も頼んでないのに
勝手にグラスが出てきた。
しかし‥良く覚えてんな‥
美味い‥。
ここのシェリーは
やっぱ美味い‥。
真理にも飲ませてやりたい。
って‥俺ひとりじゃ無かった。
チラッと横を見ると‥
ルイはまだ真っ赤な顔をして
俺のシェリー酒を
見つめていた。
あ‥
オッサンもコレ飲んでたか‥
初めての恋にしちゃ‥
相手が悪いわなぁ~
そりゃ‥キツいわなぁ~
俺は‥完全に誤解していた。
ルイは‥
オッサンに恋をしていると‥
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