誤解‥

8/18
前へ
/415ページ
次へ
ったく‥ 今日は補習だ!って 言ったろが‥ ホテルに戻ると 清春がひとりで ギターをガンガン弾いていた。 よく苦情が来ないモンだな‥ 清春が言うには‥ 仕事の話があるとかで ホテルのレストランに 二人を置いてきたらしい。 置いてかれたのは‥ 完全に清春なのだが‥ まだそんなに時間も 経っていなかったので‥ レストランに行ってみた。 しかし‥ 二人の姿は無く‥ も~っ!! めんどくせぇなっ!!! オッサンに電話をするが‥ 圏外で‥ 益々めんどくせぇ‥ も~っ!!イイっ!! まだ時間早いし‥ 隣のBARで飲んでたら そのうち帰って来るだろ‥ と‥思って‥ ホテルを出て すぐ隣のBARへ行く事にした‥ そこは地下で‥ 静かに酒が飲める なかなかイイ店で 以前にも来た事があった。 ‥アン? 何だ‥ココにいたのかよ‥ 二人はカウンターに座り オッサンはいつになく 真剣な表情で‥ んん‥? 何か‥イイ感じじゃね? ハアっ!!!!? もしかしてっ‥!? そ~ゆ~事っ‥!? ど~りで‥ ルイの様子が おかしいと思ったら‥ そ~ゆ~事ねっ♪ ハア~‥ オッサンも隅に置けねーなぁ‥ 二人は楽しそうに笑っていた。 ルイがそんな風に笑ったのを 初めて見た‥ お邪魔虫は退散するか‥ 「Hi♪KIYOっ♪」 ゲッ‥。 店員に声を 掛けられてしまった‥ 「ハァ~ィ‥♪」 ゲッ‥。 オッサンと 目が合ってしまった‥ 「KIYOっ‥ 何だ‥帰ってたのか‥ じゃあ‥俺はこれで‥ KIYOの奢りって事で‥」 「ハア~っ!!? 何でお前が帰んだよっ!! しかも何で俺の奢りっ!!?」 オッサンは俺の肩を ポンポンしながら‥ “モテる男はツライね‥”と 言って出て行った‥ バッカじゃね? 自分で言ってやがる。 娘ぐらいの女にモテて そんなに嬉しいのか‥? 俺はルイの横に座った‥ 何コレ‥? 顔。真っ赤じゃん‥ こっちが恥ずかしいわ‥ 俺は何も頼んでないのに 勝手にグラスが出てきた。 しかし‥良く覚えてんな‥ 美味い‥。 ここのシェリーは やっぱ美味い‥。 真理にも飲ませてやりたい。 って‥俺ひとりじゃ無かった。 チラッと横を見ると‥ ルイはまだ真っ赤な顔をして 俺のシェリー酒を 見つめていた。 あ‥ オッサンもコレ飲んでたか‥ 初めての恋にしちゃ‥ 相手が悪いわなぁ~ そりゃ‥キツいわなぁ~ 俺は‥完全に誤解していた。 ルイは‥ オッサンに恋をしていると‥
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13795人が本棚に入れています
本棚に追加