誤解‥

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「真理さ‥ん‥?」 「真理リン?」 「真理‥?」 大先生、花音ちゃん、母さん 3人が心配そうに 私の顔を覗き込んだ‥ 「KIYOに限ってっ!!」 「お兄ちゃんはナイよ!!」 「殿がそんな事するハズない」 3人は同時に言った。 そんな事‥ 私だって‥わかってる。 でも‥彼女‥ どこかで‥会った様な‥ 新聞の写真の彼女は KIYOに抱きかかえられる様に 腰に手を回され‥ ピッタリと寄り添って‥ 彼女はうつむいていて 長い髪の毛のせいで 顔はよくわからない。 しかし‥ 絶対にどこかで会ってる。 そもそも‥ NYには社長と清春と 野田さんだけと思っていた。 女連れなんて‥ 聞いてないし‥ それとも‥ホントに密会!!? ナイナイ。 KIYOの愛だけは疑い様が無い。 信じられるのは‥ KIYOだけだ。 NYに出発する時は まだ私が立ち直ってなくて‥ 彼女は仕事関係の人で‥ きっとKIYOは 言い出せなかったんだ。 そうだ!そうに違いない! 「みんな‥大丈夫よ‥ そんな気を 使ってくれなくても~ ☆スポでしょ? 別居なんて‥笑っちゃう(笑) ホント何でも記事に しちゃうのね‥」 私がマンションを出ている事がバレてるのもスゴイけど‥ 「私がこんな記事 揉み消してやるっ!!」 大先生なら朝飯前だろう‥ 「いい~ですよ。 ウチには頼りになる社長が ついてますから‥」 「満島クンも人が悪いっ!! 私にひと言 相談してくれたら‥ こんなくだらん記事っ!! 葬ってやったのにっ!! だいたい誰だっ!!? この女っ!!」 私より‥ 大先生の方がご立腹だ‥ 「まぁまぁ‥ 落ち着いて下さい‥ とにかく‥別居なんて シャクだから 私マンションに帰ります。」 ささやかな抵抗‥ かも知れないが‥ すると‥ 「真理さん‥ KIYOさんの事務所から お電話です。」 と‥電話を渡された‥ 「はい。 お電話変わりました。 ‥‥‥‥‥え。 はぃ。‥‥‥わかりました。」 みんなが“何だって‥?”と 言う顔で私を見ていた。 「今マンションに ☆スポ以外の記者も 張り付いてるから‥ しばらく帰っちゃダメって‥ 大先生にもご迷惑かけるから 出て行けって‥」 「何っ!!?私は 迷惑なんかじゃ無いっ!!!」 「行くってどこに? 私と実家に帰る?」 「ぅぅん。キャッスル‥。」 私は‥ 懐かしのキャッスルに 幽閉される事になる。 しかも‥ スクープされた彼女と‥ その事は‥ 私もまだ知らなかった‥
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