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「そんな顔をするな‥
リフォームと言っても
クロスの張り替えくらいで‥
いわば形だけだ。」
「？？？」
何の為に‥？
俺の頭の上には
ハテナがいっぱい
浮いていた。
「お前達の別居説を
否定する為だ。
真理ちゃんの事を
詮索される事だけは
避けなければならない。」
なるほど‥
真理が家を出たのは
リフォームの為で‥
傷を癒やす合宿だと
絶対に知られてはならない。
真理の傷を
ほじくり返す事は‥
俺が許さない。
「なら‥俺もキャッスルで
真理と一緒に
住めるって事だなっ♪」
懐かしいなっ♪
あの時は
純のクソ野郎がいたし‥
ロスに行く直前‥
俺が真理への気持ちに
気づいた時の話だ‥
懐かしいなっ♪
箱なんて何でもいい。
俺は真理と同じ箱なら
どんな箱だっていい。
「ウキウキしている所
悪いが‥
ルイもキャッスルに入れる。」
またまた
クソ真面目な顔しやがって‥
「何で‥？
オッサン家に‥」
あっ‥!?そっか‥
ルイをオッサン家に
居候させるワケいかねーか‥
和美も出入りしてるしな‥
かと言って‥
真理がオッサン家だと‥
イカンイカンっ!!
くそガキの楽園天国に
なっちまう。
清春の事だ‥
絶対オッサン家に
転がり込んで来るに違いない！
清春とルイなら‥
ルイの方が害は無い。
何だったら
真理がルイに会えば
真理も安心するかも知れない。
ルイの恋の相談にも
真理ならのってあげられるかも知れない。
「すごく考えてる様だが‥
‥やっぱりまずいか？」
「いや‥。いい。
それでいい。」
ナイスアイデアだ♪
「そうか‥良かった‥
まだルイに言ってない‥
後はルイが首を縦に
振るかだな‥」
オッサンは親指を唇にあて
考えるポーズをした。
何を考える事がある‥
まさかっ‥!?
「ルイに言っとけっ!!
確かに真理は
イカツイ時もあるけど‥
半端ね～くらい
イイ女だけど‥
真理はイケズなんて
しないからなっ!!
意地悪姉さんじゃ
ないからなっ!!
誤解すんなっ!!」
「‥‥？？？」
今度はオッサンの頭に
ハテナがいっぱい
浮かんでいた。
完全に誤解しているのは‥
俺の方だったとは‥
恋愛初心者マークの俺に‥
わかるハズなかった‥。
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