真実‥

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「あ‥コレって‥ ピーナッツちゃんと‥私?」 KIYOの腕には‥ 左腕と同じ様な模様と‥ “MARI”‥ “No.0.11.11”‥ 私の名前と‥ ピーナッツちゃんの‥ 出産予定日が刻まれていた‥ 人のカラダに 自分の名前が刻まれてるのを 初めて見た‥ 何だか‥不思議な気分‥ No.0‥ 何となく‥ わかる気がした。 “1”では無く‥ ピーナッツちゃんは‥ “0”ゼロ。 始まりの“はじまり”‥ 「あ‥下に なんか書いてある‥」 「ジロジロ見んな‥ 恥ずかしいだろっ! マジマジ 見るもんじゃね~のっ。」 と‥言われたが‥ 「また私に隠し事するの!? ど~なのっ!!?」 と‥脅してみた。 すると‥ 「また‥って‥ また。ってゆ~か‥? もぅ~っ!! 隠し事は‥ 御座いませんっ!!」 と‥KIYOは 引き締まった二の腕を パンチをする様に 突き出した。 そこには‥ “I was born to love you” “I protect you in my life” “あなたを愛する為に‥ 僕は生まれた‥” “あなたを‥一生守る‥” と‥刻まれていた‥ KIYOは‥ 左手で顔を隠す様にして‥ 俯いていた‥ その手から覗く頬は‥ ほんのり赤かった‥ 「KIYO‥アリガトっ。」 私はKIYOが刻んだ文字に そっと‥口づけをした‥ KIYOは‥ もっと赤くなった‥ 「可愛い~っ♪」 「可愛い~ゆ~なっ!!!」 「だって‥ 可愛い~んだモンっ♪」 「ゆ~なっつってるだろっ!! バカ真理っ!!」 KIYOのバカ真理。 久しぶりに聞いた気がする‥ 「あ‥忘れてたっ!!」 KIYOはバタバタと 部屋を出て行った‥ と‥思ったら‥ またバタバタと 大きなカバンを抱えて 戻って来た。 そして‥ カバンの中をゴソゴソして‥ 「ハイ♪お土産っ♪」 と‥小さい紙袋を 差し出した。 まるで‥ 清春と同じ様に‥ 「ありがとう‥ 開けてイイ?」 KIYOは清春みたいに 首をブンブン縦に振って ニコニコしていた‥ デジャヴ?と思ってしまった‥ 中には‥ 筆箱みたいな長方形のケースが入っていた‥ パコっと開けると‥ 赤い石の付いた ネックレスが入っていた‥ 太陽の様に光り輝き‥ 血の様に深い色の‥ ルビーだった‥
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