真実‥

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「綺麗~~‥」 ため息が出る程 美しい光りを帯びていた‥ KIYOは‥ 箱からネックレスを取ると 私の首につけてくれた‥ KIYOの冷たい指が 首に触れ‥ ゾクッとしてしまった‥ 「んん‥似合ってる‥」 KIYOは満足そうに 微笑んだ。 「ありがとう‥KIYO‥。 この石‥ルビーだよね‥」 「知ってんのっ!!?」 「うん‥」 女の子なら‥ 知ってると思うけど‥ そのリアクションも 清春と一緒だし‥ 「直感で選んだんだけど‥ その石‥ 宝石の女王なんだってな‥ んで‥古くから 戦いを勝利に導く守り石として使われてたらしい。 まさに真理だろ‥?」 戦いを勝利に導く守り石‥ 「じゃあ‥KIYOは‥ まさしく戦士ね‥」 どんな時でも戦い抜く 屈強な戦士‥ 「やっぱ、そ~なるのか‥? 実は‥ホラ‥コレも 直感で買ったんだけど‥」 KIYOの左手には‥ 黒い石の入った ブレスレットがついていた‥ 「コレは何て石‥?」 「ヘマタイト‥ ギリシャ語で血の石。 傷を付けると赤くなるらしい。研磨すると銀色に光るから 昔は鏡代わりにしたらしい‥」 「コレには どんな意味があるの‥?」 「勇気と自信。 戦いの守り神‥ 戦士が身につけてた‥らしい」 勇気と自信。戦いの守り神か‥ まさしくKIYOだ‥。 KIYOが直感で選んだ ルビーとヘマタイトは‥ KIYOに選ばれるべくして 選ばれた‥ 「コレで負け無しだね♪ 全戦全勝だね♪」 「アホかっ。こんなモンで 全戦全勝したら みんな買って付けてるわっ。 それより俺は‥ 真理がいれば‥ 勝てる様な気がする。 石コロなんかより‥ 真理の方が効果ある‥」 やっぱり‥KIYOだ‥ 石コロなんて信じない。 私の屈強な戦士は‥ 己の力で戦い抜く男。 石コロを信じず‥ 私を信じてくれる。 しかし‥ 石コロって‥ 清春と同レベル。 「あっ‥!! くそガキのお土産はっ!!? まさかっ!! アイツ昨日泊まったっ!!? 風呂とか一緒に 入ったんじゃね~だろなっ!!」 やっぱり‥ わかるんだろうか‥ 考える事が一緒だと‥ 私はこの後KIYOに‥ コンコンとお説教されたのは‥ 言うまでも無い。
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