真実‥

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共同生活 初めての朝。 昨夜‥いきなり KIYOが帰って来て‥ 早くもKIYO夫妻と私の 奇妙な共同生活が 幕を開けた‥ 心の準備もままならぬまま 朝を迎え‥ どんな格好で 出て行けばいいのか‥ 普段はジャージだけど‥ やっぱり 着替えた方がイイのか‥ 昨日はシャワーも浴びず お酒のおかげで爆睡したが‥ どのタイミングで お風呂に行けばイイのか‥ 問題は山積みだった‥ 「ルイちゃ~ん♪ 朝ご飯食べる人~?」 真理さんの声が聞こえた‥ 「はっ‥はいっ!! いただきますっ!!」 「じゃ~待ってるねぇ~♪」 「はっ‥は~いっ!!」 ヤバイっ!! 早く行かないと‥ しかし‥ 昨日あれだけ 飲んでたとは思えないくらい‥真理さんの声は さわやかだった。 とりあえず私は GパンとTシャツに着替え 食卓についた。 お味噌汁のイイ匂いがした。 KIYOは‥いなかった。 まだ‥寝てるのかな‥ ホッとしたのも束の間‥ 私は椅子に座りながら 腰を抜かした‥ 「SOI soupっ!! 真理のお味噌汁だ~っ!!」 と‥KIYOは 風呂上がりの格好で現れた‥ 私は多分‥ 耳まで真っ赤だ‥ 顔を上げられない‥ お願いだから‥ 何か‥着て下さい。 私は神様にお祈りした‥ KIYOは‥ 腰にバスタオルを巻き‥ 肩にタオルを かけただけの姿で‥ 食卓に並べられた料理を クンクンしていた‥ 濡れた髪の雫が‥ 私にも届きそうな距離で‥ 「KIYOっ!! 何て格好してんのっ!! ココは家じゃ無いのよっ!! 嫁入り前の娘が いるんだからっ!! そんな格好で ウロウロしないっ!!」 真理さんがいて良かった。 「家じゃん。ココ家じゃん。 今は俺達3人の家じゃん。」 KIYOは子どもの様に ブーブー言いながらも 部屋に戻った。 「ゴメンね‥ルイちゃん‥」 「いえっ‥ちょっと‥ ビックリしただけで‥」 あまりの殺傷能力に‥ 「真~理~っ!! 俺のテロテロ無い~っ!!」 テロテロ? 「ったく‥ 私の着ときなさいっ!!」 完全に真理さんは KIYOのママさんだ。 「真理の匂いがする~♪」 と‥再度登場したKIYOは‥ ツルツルした生地の セクシーな花柄ローブを 羽織っていた‥ ある意味‥ さっきよりセクシーなのは‥ ど~してだろう? どっちにしても‥ 慣れるしか無い様だ‥ 慣れる事‥あるのかな? 無い気がする‥。
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