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「コレがユリアちゃんと‥
ケンシロー‥
んでコレがシン‥
みんな可愛い~よね~
いいよねぇ~青春よね~‥」
アレっ‥?
KIYO‥聞いてる‥?
「‥‥‥」
KIYOは
私が花音ちゃんから貰った
プリクラをジーッと見つめて
ロールキャベツを
ブスッと刺した‥
怖っ‥!!
何か‥
黒い殺気の様なモノが
KIYOから出ていた‥
KIYOは帰って来るなり
花音ちゃんの部屋に
直行したのだが‥
残念ながら花音ちゃんは
ロールキャベツで
お腹いっぱいになって
熟睡していた‥
だから私が
花音ちゃんから聞いた話を
KIYOにした‥
カラオケの話や‥
プリクラを撮った話や‥
3人のお友達の話‥
「コイツがシンか‥」
まるで‥
敵を見つけ出した
ボスみたいだな‥
「ぅん‥無愛想に見えるけど‥すごく可愛い子だったよ‥」
「かわい~いっ‥!?」
怖っ‥!!
「あっ‥いや‥
すぐ真っ赤になったりして‥?ちゃんと挨拶も出来るし‥
可愛いって言うか‥
格好いい子だったよ‥
あっ‥何となく‥
雰囲気がKIYOに似てるっ!
とってもイイ子だったよ‥」
頑張ってフォローしてみた‥
「ァア~っ!!?
挨拶くらいこの年になりゃ
誰だって出来るだろがっ!
イイ子かど~かは
俺が決めるっ!!
だいたい真っ赤になる様な事
してんじゃね~よっ!!!
俺が真っ青にしてやるっ!!」
怖っ‥!!
KIYOはブスッと刺した
ロールキャベツを
ジュルジュルと
汁を垂らしながら食べた‥
肉食獣だ‥
狂犬だ‥
「あっ‥KIYOがポールを
偵察に出したりするから‥
シン絶対勘違いしてるわ‥」
「ぁあ~‥?」
「絶対‥KIYOの事‥
ヤクザかギャングだと
思ってる‥」
そして私は‥
その婚約者‥
差し詰め姉御ってところか‥
「ヤクザかギャングで
ビビって花音から手をひくならそれまでの男だ‥
そんなヤツに用は無い。」
「そうだね‥
ヤクザかギャングの方が
まだマシかもね‥
でも‥シンは‥
そんな用無しの男じゃないと
思うな‥」
KIYOはフンッ‥!っと
鼻を鳴らし
ロールキャベツをぶっ刺した‥
シンはどこか‥
KIYOに似ていると思ったのは‥
同じ狂犬の匂いがしたから‥
花音ちゃんも‥
KIYOと同じ匂いに
惹かれたのだろうか‥
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