真実‥

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会議は目まぐるしくまわり‥ 私はホントに クラクラしていた‥ デビューは‥ 6月‥ 同時にKIYOとのCM タイアップ‥ 新曲連続リリース‥ 雑誌の表紙に‥ 都内ジャック‥ 誰が‥? 誰の話‥? コレが私の事だとは 到底思えなかった。 でも‥ 私の事なんだ‥ 私はもう‥ はじめの一歩を 踏み出してしまったのだから‥ まず私に課せられた事は‥ ボイトレとダンス‥ そして‥ エステ通い。 整形しろ。と 言われるかと思ったが‥ それは免れた。 一通りの流れと 質疑応答があり‥ 会議は終わった。 そして‥ 社長とKIYOと私の3人だけが 会議室に残った。 社長は私に今後の スケジュールを渡した‥ 勿論‥休み等ナイ。 休みがあっても‥ 遊ぶ友達も‥ やりたい事もナイ。 むしろこの方が有り難い。 「まだマネージャーが 見つからない。 それまでは‥ 私がルイのマネージャーだ。」 えっ‥!?社長がっ‥!? 社長がマネージャーって‥ 「そんなに驚く事ないだろ? そもそも私はみんなの マネージャーのつもりだ。 早速だが‥ 今からボイトレとダンス‥ 終わったらエステ‥ その後事務所に帰って 打ち合わせ。いいね?」 早速社長は マネージャーらしく 手帳を広げて 矢継ぎ早に言った‥ 私はチラッとKIYOを見た‥ 私の視線に 先に気がついたのは‥ マネージャーである 社長だった‥ 「P(ピー)は ルイが帰って来るまで 缶詰めだ‥ とっとと曲を作って もらわないとな♪」 「ピー言うなっ!!! 俺はひよこかっ!!?」 プロデューサーの Pの事だろうか‥ KIYOは‥ 「オイ、ドM‥ 帰りに何時もの店寄って コイツにギター買ってやれ‥ kenに連絡しといてやる。」 と言って出て行った‥ ドMって‥ マネージャーのMだろうか‥ 社長はフフっと笑うと‥ 「言っておくが 私はMでもドMでも ないからっ!! どっちかと言うと Sに近いからっ!! 誤解しない様に‥」 と私に弁解した‥ 弁解になってないけど‥ 「わかりました‥」 と‥答えた。 そして‥ 私は‥ 親子水入らずで 社長と行動を共に する事になった‥ まさか‥ 社長が全部知っていたなんて‥ 社長が‥ 全て仕組んだ事だったなんて‥ 私は‥ 全く気がつかなかった‥
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