真実‥

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朝起きたら‥ 枕元にリボンのついた 小さい紙袋が置いてあった‥ お兄ちゃんだっ♪ 私は小さい紙袋を開けた‥ 中にはまた小さい箱があって ドキドキした‥ この中にもまた小さい箱が あったりして‥♪ わぁぁぁ‥ キレ~イ‥ 中には小さい箱じゃなくて ピンクい石がついた腕輪が 入っていた‥ かわぃぃ‥♪ あ‥お手紙だっ♪ 中にはお兄ちゃんからの ラブレターが入っていた‥ 昔よくもらった お兄ちゃんからの ラブレターを思い出す‥ お兄ちゃんとまた一緒に 暮らせる様になったけど‥ お兄ちゃんは忙しくって なかなか会えなくて‥ そんな時 お兄ちゃんは私に ラブレターをくれた。 私はお兄ちゃんの ラブレターが大好きで‥ 毎日起きたら枕元を探した。 “大好きな俺の花音へ‥ オハヨー。花音。 お兄ちゃんはNYから 無事に帰って来たよ‥ でも‥真理と花音と 一緒に暮らせないのは さみしいよ‥ 花音には 申し訳なく思ってる‥ ごめんな…花音。 花音‥お兄ちゃんは いつだって花音の事を 思っているからね‥ それだけは忘れないで‥ 必ず迎えに行くから‥ ジジイが嫌だっ!!って 駄々っ子になっても 花音を連れて帰るから‥ 忘れないで‥ NYのおみやげ置いていくね。 花音が喜んでくれる顔が 見れないのは残念だけど‥ それは次のお楽しみに とっておくよ‥ 今日は花音の寝顔を 見れただけで お兄ちゃんは 勇気100万倍です♪ 俺の愛しい妹‥花音へ 100万倍の愛を込めて‥ ‥KIYO。” お兄ちゃんのラブレター‥ 昔と変わらない‥ お兄ちゃんの愛が いっぱい詰まったラブレター 昔と変わったのは‥ “俺の愛しい妹‥” “妹”という言葉が加わった。 お兄ちゃんが‥ シンと私の事を 何も言わないのは‥ お兄ちゃんは‥ きっと全部知ってるから‥ 爺っちゃんが‥ シンを書斎に連れて行った時‥ わかってしまった。 お兄ちゃんが‥ 動いている。と‥ 私とシンの為に‥ お兄ちゃんは‥ 私達の知らない所で‥ 戦ってくれている。 そう思った。 だって‥ あれからシンは‥ 私のそばにいてくれている。 遠くから‥ いつも私を見守りながら‥ 心はずっとそばにいる。 まるで‥ お兄ちゃんみたいに‥。 朝の光で キラキラ光るピンクい石は‥ 遅れて咲いた‥ 遅刻した桜みたいだった‥ 私にそっくりだっ‥♪
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