真実‥

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「たまには、こ~ゆ~のも 悪くないな‥」 「ジジイは贅沢過ぎんだよっ 贅沢病だっ‥」 「具だくさんで美味しい~♪」 「真理の方が具だくさんで 美味しいよっ♪」 「何言ってんのっ!?」 「んん‥確かに美味そうだ。」 「ジジイっ!!想像すんなっ!! いやらしい目で見んなっ!!」 何じゃこりゃ‥? 俺達四人は‥ みんなで冷やし中華を食った。 何の集まりだよ‥ 俺の緊張感‥返してくれ‥ 「ごっつぉ~さんっ。 いくらだ‥?」 お兄ちゃんは 冷やし中華を完食して言った。 「え‥? あ‥1800円です‥」 お兄ちゃんは少し考えて‥ 「ハア~っ!? コレ450円っ!? マジかっ!?安っ!!」 「んなワケ無いじゃない‥ シン君‥ それ3人前の値段でしょ?」 「オィ。そ~なのか‥?」 姉御の言う通り‥ 冷やし中華は600円です‥ でも‥ 「自分の分は‥」 「アホかっ!! コレは俺が注文した 冷やし中華だっ!! 誰が食ったって 俺が頑固ジジイに頼んだ 冷やし中華だっ! ガキが格好つけんじゃ ねぇよっ‥バカっ。」 大将はまだ ジジイと呼ばれる様な 年じゃないのだが‥ お兄ちゃんは俺に 野口英世を3枚渡した。 俺がお釣りを出そうとすると‥ 「釣りはいらねーよ。 出前圏外なんだろ? テメーが格好つける前に 俺に格好つけさせろ‥」 と‥言った。 「KIYO。ごっつぉ~さん。」 「KIYO♪ゴチソー様っ♪」 爺っちゃんと姉御に続いて‥ 「ご馳走様でした‥」 俺も‥頭を下げた。 「ん‥。」 お兄ちゃんは‥ 格好つけなくても‥ 格好いい‥ この人の前で 格好つける事が 恥ずかしくなるくらいに‥ 「さて‥腹ごしらえも 出来たし‥本題に入るか‥」 俺は‥ 一瞬で背筋が伸びた。 「シン‥。 お前の父親が見つかった。 今‥身柄を拘束してる。」 お兄ちゃんは‥ 凄い事を‥ サラッと言ってしまった。 俺は‥ あまりにもサラッと言われ‥ それを飲み込むのに 少し時間がかかってしまった。 姉御も同じ様に‥ 驚きを隠せない様だった‥ 「そ‥そ‥それで‥ 俺と‥満島は‥」 声が震えいた‥ 「自分の目で確かめろ。」 お兄ちゃんは‥ 俺に封筒を渡した。 ここに‥ この中に‥ 真実がある。
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