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「ちょっとっ‥!!
だから言ったじゃんっ‥!!
こんなとこでダメだって‥」
「うっさい‥黙れ‥」
唇で口を塞がれてしまった‥
「ん‥っ!
だいたい‥妹に見られて‥
ちょっとは萎えなさいよ‥
何でフツーに元気なのよ‥」
ビックリだわっ‥
「俺が真理で‥
萎えるワケね~だろっ‥
中坊になんて
負けてたまるかっ!」
何と張り合ってんだか‥
負けてません。
アナタに勝てる人は
いませんから‥
もぅ~私‥ダメです‥
結局‥
花音ちゃんに見つかっても‥
KIYOは止まらなかった‥
KIYOいわく‥
デザートも完食らしい。
デザートを完食したKIYOは
脱け殻の様になった私を
寝室に連れて行った。
「KIYOの初恋の人って‥
誰だった‥?」
「ァア~‥?初恋ぃ~?
ん~‥‥‥‥」
そんな考える様な事か‥?
「真理‥。」
え‥?
「何だよ‥その‥
鳩が豆鉄砲撃ったみて~な
顔はっ‥」
撃ったじゃなくて‥
食っただし‥
鳩が鉄砲撃ってたら怖いわ。
「いやいや‥
フツ~幼稚園の先生とか?
同級生の女の子とか?
近所のお姉さんとか?」
「ちぃ~こい時は
俺‥見た目女だったから‥
母さんが女の子
欲しかったみたいだし‥
だからみんな俺を
男扱いしなかった。
うざかったけど‥
母さんが喜んでたから‥
俺も女のフリしてた‥
だから女に興味なんて
無かったのかもな‥」
「じゃぁ‥男に‥?」
「アホかっ‥!!」
KIYOに頭をガブ~っと
かじられた‥
「さすがに小学校入る時には
父さんが母さんを止めた。
やっと男になった俺は
遊びに夢中で
また女に興味なんて
持たなかった‥
自分が女やってたからな‥」
KIYOはフッっと
思い出したみたいに笑った。
「興味を持ったのは‥いつ?」
「そりゃ‥成長期だろ?
別に恋なんてしなくても‥
体は勝手に成長する。
愛の無いセックスが
出来るのはそのセイだろ?」
そ~かも知れない‥
体と頭は時として
別行動をする。
「俺の体も‥頭と同じ様に
成長しなかったら‥
あんな事には
ならなかったのかもな‥」
KIYOはまた‥
フッっと笑って言った‥
あんな事‥
KIYOが‥
義理の母親に誘惑された事‥
花音ちゃんの‥母親に‥
KIYOが背負い続けた罪‥
そして‥
乗り越えた過去‥
KIYOは‥
乗り越えた過去を‥
過去の自分を‥
フッっと笑った‥
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