真実‥

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「帰っちゃったね‥」 「ん~‥」 KIYOは気持ち良さそうに 私の膝枕で横になっていた‥ アレックスとシンは みんなでバーベキューをした後帰って行った‥ アレックスは‥ 一刻も早くシンの母親に 会いたかった横なので‥ KIYOはシンに 「ジジイの家に置いとけ。」 と言って車の鍵を アレックスに投げた‥ 2人が行ってから‥ KIYOは野田さんに 電話をかけた。 「明日何時だ?‥‥‥ ん‥。それまでに帰る。 ‥‥‥ァア~!?それまでに 帰るっつってんだろっ!! 黙れボケっ!! お前が時間計算して 迎えに来やがれっ!! 頭使えっ!!バカ野田っ!!」 と‥相変わらずの 上からの物言いで 電話を切って‥ またかけ直した‥ 「ジジイか‥ 俺の車そっちに帰るから‥ ポールに引き取らせに行く。 んで迎えの車は 明日の昼前でいい。 ‥‥ァア~!? うっせぇジジイだな‥」 KIYOは花音ちゃんに 電話を渡した。 ど~やら‥ KIYOは今晩 帰る気が無いらしい‥ 明日の朝早くに 帰るつもりだろう。 そして私達3人は 大先生のお迎えの車で ゆっくり帰る。 そ~ゆ~事らしい‥ 何て手際がいいんだろう。 花音ちゃんは爺っちゃんと 電話をした後‥ 私達に気をつかってくれ‥ 清春と平蔵を連れて 虫取りに行った‥ そして私とKIYOは 海辺でバカンス中。 と‥いう事だった。 「これからアレックス どうするのかな‥? みんなで日本で 暮らすのかな‥?」 「さぁな‥別に興味ねーよ‥」 散々お世話しといて‥ 興味無いなんて‥ KIYOらしい。 「でも花音ちゃん‥ 大人になったわね‥」 花音ちゃんもまた‥ 今回の事で 壁を乗り越え成長した。 「大人になんか ならなくてい~よ‥ 花音は‥ ずっと俺の妹でいればいい。」 KIYOは目を閉じたまま‥ そのまま眠ってしまった‥ そ~ね‥ 花音ちゃんはずっとKIYOの 妹だもんね。 私達が お爺ちゃんとお婆ちゃんに なっても‥ それだけは変わらないね‥ KIYOの寝顔が あまりにも安らかで‥ 美しかったから‥ 私はそっと 唇を重ねてしまった‥ フフ‥起きない。 よっぽど疲れてるんだ‥ 子供みたいに はしゃぎ過ぎるからだよ‥ KIYOは シン親子の為では無く 束の間のバカンスを 満喫していた‥ どこまでも 格好いい大人だな‥
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