真実‥

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いきなり2人きりって‥ ど~すりゃいいんだか‥ お兄ちゃんの バカデカい四駆の高級外車‥ 今はアレックスが 運転していた‥ 「ARATA‥Kanonは サイコーの人。 ARATAは見る目がアルネ‥」 お前に言われたくね~よっ!! お前にだけは 言われたくないわっ!! 「KIYO‥イイ男‥ Mari‥イイ女‥」 お前が言うといやらしいわ。 「お前‥あっちに 嫁とかいんのかよ‥」 聞いて無かったが‥ 嫁がいてもおかしくは無い。 母ちゃんだって 散々寄り道してたし‥ 正真正銘の半分血の繋がった 俺の弟妹がいても‥ おかしくは無い。 「今はイナイ‥」 「今は‥って事は‥」 「お嫁さん3人モラッタ」 3人っ!! バツ3かよっ‥!!!!? いい加減懲りろよっ!! 2くらいで学習しろよっ!! 「全部逃げラレタ‥ 理由はワカッテル‥ みんな同じ理由‥」 「女癖が悪いとか‥か?」 「そ~ゆ~事だろね‥」 マジでかっ‥!!? 俺コイツの血ぃ 受け継いでんのっ!!? マジ勘弁だよっ‥ 「Lily‥の事が‥ 忘れられない。 Tonyの事が‥ 忘れられない。 自分だけ‥幸せには‥ ナレナイ。 いつもどこかで そ~思っていたのかも 知れない。 みんな‥アイソをつかせて 出てイッタ。」 アレックスは 自嘲気味に笑った‥ それは‥女癖が悪いより タチが悪いかも知れない。 思い出が恋敵で‥ 自分で作り上げた亡霊に 取り憑かれた夫を 相手にするのは大変だ。 「Lilyは‥」 さっきから‥リリーって‥ 母ちゃんの事だろ‥? リリーって‥ 母ちゃんの名前は‥ 小百合。ユリの花から リリーなんだろうが‥ こっちがハズいわっ!! 「安心しろっ!! 母ちゃんの恋愛遍歴は お前に負けず劣らずだっ!! 話すと3日3晩かかるわっ!! 自分で聞けっ!!」 このバカっプルがっ!! 「Oh~My GODっ‥!! Lilyは昔からモテました‥ 魅力的な人‥ 今は‥?」 「だから‥自分で聞けやっ!! んな事‥自分の息子に 聞くなやっ!!」 「‥‥‥ムスコ。」 あ‥言ってしまった。 認めてしまった‥ 「ムスコ。イイ響きです‥ ARATAは‥ムスコです。」 「リピートすんな‥」 俺とアレックスは 2人で赤くなった‥ コレが‥ 俺の親父‥って事か‥ ど~やら俺は‥ 母ちゃんが言った通り 父親似の様だ‥。 コレが‥真実って事か‥。
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